展覧会概要
本展覧会は、2011年度に京都市内の13大学14ミュージアムが連携して立ち上げた「京都・大学ミュージアム連携」の活動の一環として、京都工芸繊維大学美術工芸資料館と京都市立芸術大学芸術資料館の合同企画として開催するものです。
京都工芸繊維大学の前身校の一つである京都高等工芸学校は、1902(明治35)年に設立され、同校図案科では、洋画家であるとともに、図案家としても活動していた初代教授の浅井忠と建築家武田五一を中心として、積極的に当時の海外様式を取り込み図案教育に反映させました。一方、京都市立芸術大学の前身校である京都市立美術工芸学校は、幸野楳嶺、望月玉泉、久保田米僊らが中心となって1880(明治13)年に創設された京都府画学校を起源としています。1901(明治34)年に京都市立美術工芸学校に改称された同校図案科では、画家であり図案家としても活動していた神坂雪佳や古谷紅麟を中心として、伝統的な絵画教育をベースとし、その延長として図案教育を実施していました。
連続企画の第1回目となる本展覧会では、両校図案科の最初期に教育に携わった浅井忠と武田五一、神坂雪佳と古谷紅麟に焦点を当て、教育に活用するために蒐集された資料を手がかりとして、設立背景と教育カリキュラムの側面から両校について比較します。
告知ポスター
会期
2014年7月14日(月)~9月5日(金)
会場
京都工芸繊維大学美術工芸資料館(〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町)
アクセス
京都市営地下鉄烏丸線「松ヶ崎」駅下車、1番出口から徒歩8分
開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日
日・祝日、8月11日(月)~16日(土)
入館料
一般200円 学生150円 高校生以下無料
*ただし、京都・大学ミュージアム連携所属大学の学生は無料です。
主催
京都工芸繊維大学美術工芸資料館、京都市立芸術大学芸術資料館
共催
京都・大学ミュージアム連携参加校
助成
「京都・大学ミュージアム連携」による地域文化活性化プロジェクト
(平成26年度文化庁 地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業)
お問合せ
京都工芸繊維大学美術工芸資料館
TEL:075-724-7924、FAX:075-724-7920、E-mail:siryokan@kit.ac.jp
URL:http://www.museum.kit.ac.jp/
関連企画
◎シンポジウム「京都高等工芸学校・京都市立美術工芸学校の図案教育I」
日時
2014年8月30日(土)13:30~16:00(開場13:
会場
京都工芸繊維大学60周年記念館
次第
13:30~14:00 松尾芳樹(京都市立芸術大学芸術資料館 学芸員)
14:00~14:30 岡 達也(本展企画担当)
14:30~15:00 佐藤敬二(京都精華大学ギャラリーフロール 教授)
15:00~15:15 休憩
15:15~16:00 ディスカッション 司会:並木誠士(京都工芸繊維大学美術工芸資料館 館長)