千本ゑんま堂大念佛狂言展

※このイベントは終了いたしました。

千本ゑんま堂大念佛狂言展

会期2019年2月17日(日)〜3月17日(日)
開館時間10:00〜17:00
休館日初日・最終日以外の日曜日
会場嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学附属博物館
お問合せTel. 075-864-7898
アクセス京都バス・市バス「車折神社前」下車、徒歩約3分/京福嵐山線「車折神社」駅下車、徒歩約5分/阪急嵐山線「松尾大社」駅下車、徒歩約20分/JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車、徒歩約15分
観覧料無料
主催嵯峨芸術センター
協力千本ゑんま堂大念佛狂言保存会、嵯峨大念佛狂言保存会、佛教大学宗教文化ミュージアム、京都・大学ミュージアム連携
助成京都・大学ミュージアム連携を核とする京都文化の新たな発掘とその国際的発信プロジェクト(平成30年度文化庁「地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業」)
京都文化力プロジェクト連携事業

概要

京都には三大念佛狂言と呼ばれる民俗芸能が伝えられています。それが壬生寺の「壬生狂言」、清凉寺の「嵯峨大念佛狂言」、そして引接寺=千本ゑんま堂で執り行われる「千本ゑんま堂大念佛狂言」です。大念佛狂言の特徴は、いずれも寺院で行われる宗教芸能であるということ、元来は講中と呼ばれていた信者集団によって演じられること、原則としてすべての役者が面をつけることなどがあげられます。千本ゑんま堂大念佛狂言にはほぼすべての演目にセリフがありますが、これが他の大念佛狂言との大きな違いです。また演目についても、壬生や嵯峨に共通するものが少ないこともあげられます。その要因は、壬生狂言と嵯峨狂言の創始に深く関わっているのが鎌倉時代に活躍した円覚上人であり、ゑんま堂狂言については平安末期に活躍した定覚上人であるという言い伝えに関連していると考えられますが、現時点で明確に語ることは不可能です。しかしながら、狩野永徳が16世紀末に描いた《洛中洛外図屏風》(上杉本)にもこの狂言が演じられている様子が描かれているとおり、長い伝統を有し、人々の耳目を集めていたことがわかります。
このように歴史的にもおおきな興味をそそられるゑんま堂狂言ですが、1974年に起きた火災のために狂言堂を含め面以外のものがほぼすべて失われてしまいました。しかしながらこの厄災にもまけず、「千本ゑんま堂大念佛狂言保存会」が結成されて、その保存・継承に日々取り組んでいます。
本展は伝統芸能の「歴史的な」検証というよりも、私たちとともに「生きている」芸能としての千本ゑんま堂大念佛狂言の姿、保存・継承に取り組む保存会の想いを紹介したいという主旨のもとに企画されたものです。

関連事業:大念佛狂言ワークショップ

講師千本ゑんま堂大念佛狂言保存会、嵯峨大念佛狂言保存会
日時2019年3月3日(日) 13:00〜
場所千本ゑんま堂(引接寺)
内容面付体験、お囃子体験、演技指導など
参加費無料 先着20名まで(小学生および未就学児童の方が参加される場合、保護者の方は参加者数に含まれません。)
参加ご希望の方は嵯峨芸術センターWebサイトよりお申込みください。
http://www.sac.kyoto-saga.ac.jp/
アクセス市バス「千本鞍馬口」下車、徒歩3分/「乾隆校前」下車、徒歩3分

関連展示:「嵯峨大念佛狂言の古面」

場所佛教大学宗教文化ミュージアム
観覧無料/ 日曜・祝日休館
アクセス市バス「広沢池・佛大広沢校前」下車すぐ/「山越」下車、徒歩13分/「広沢御所ノ内町」下車、徒歩8分