京都工芸繊維大学美術工芸資料館・京都市立芸術大学芸術資料館合同展「“倣う”から“創る”へ –京都高等工芸学校・京都市立美術工芸学校の図案教育II」

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京都工芸繊維大学美術工芸資料館・京都市立芸術大学芸術資料館合同展
「“倣う”から“創る”へ –京都高等工芸学校・京都市立美術工芸学校の図案教育II」

会期2015年6月15日(月)〜7月31日(金)
休館日2015年6月15日(月)〜7月31日(金)
会館時間10:00〜17:00(入館は16:30まで)
会場京都工芸繊維大学美術工芸資料館1F(〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町)
アクセス京都市営地下鉄烏丸線「松ヶ崎」駅下車、1番出口から徒歩8分
入館料一般200円、大学生150円、高校生以下無料
*ただし、京都・大学ミュージアム連携所属大学の学生は無料
主催京都工芸繊維大学美術工芸資料館、京都市立芸術大学芸術資料館
共催京都・大学ミュージアム連携参加校
助成「京都・大学ミュージアム連携」による地域文化活性化プロジェクト(平成27年度文化庁 地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業)

展覧会趣旨

本展覧会は、2011年度に京都市内の13大学14ミュージアムが連携して立ち上げた「京都・大学ミュージアム連携」の活動の一環として、京都工芸繊維大学美術工芸資料館と京都市立芸術大学芸術資料館の合同企画として開催するものです。

2014年に開催した「浅井忠・武田五一と神坂雪佳 ―京都高等工芸学校・京都市立美術工芸学校の図案教育Ⅰ」では、京都高等工芸学校と京都市立美術工芸学校の2校の図案科の設立期に焦点をあて、両校の教育カリキュラムとその成果物である生徒作品を通して明治期の図案教育について比較しました。

連続企画の第2回目となる本展では、両校の設立初期から明治後期・大正期に時代を移して、両校の生徒作品から当時の図案の変化を見ていきます。

京都市立美術工芸学校図案科は1907(明治40)年に京都御苑内の校舎から上京区吉田川端通荒神口上ル二筋目東入ルの新築校舎に移転し、また1909(明治42)年には美術工芸学校の一部を使用して京都市立絵画専門学校を開校しました。京都府画学校に端を発する美術工芸学校は、高度な描画技術とそれに裏付けられた図案制作技術の習得を目指した指導を継続していました。

一方、京都高等工芸学校図案科では、初代教授の浅井忠が1907(明治40)年に死去し、その後は建築家の武田五一と同じく建築家の本野精吾を中心として、図案制作に関わる知識や技術を「図案学」というひとつの領域として構築することを目指した教育をおこなっていました。

当時は実社会においても公共機関が主催する図案公募展や百貨店を中心とした企業が企画する図案懸賞などが増加し、図案がひとつの分野として確立されていった時期です。そうした時代の中で、社会の要請に応える人材を育成するためにおこなわれていた図案教育の成果の一側面をご覧ください。

関連イベント:シンポジウム

日時2015年6月20日(土) 13:30〜16:30
会場京都工芸繊維大学60周年記念館
基調講演佐藤道信(東京芸術大学教授)
講演佐藤敬二(京都精華大学デザイン学部教授)
松尾芳樹(京都市立芸術大学芸術資料館 学芸員)
岡達也(本展企画担当)
ディスカッション司会:並木誠士(京都工芸繊維大学美術工芸資料館 館長)
シンポジウムスケジュール
13:30ご挨拶
13:40-14:10基調講演
14:15-14:35講演I
14:40-15:00講演II
15:05-15:25講演III
休憩15分
15:40-16:30ディスカッション

申込不要、入場無料

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