京都・大学ミュージアム連携とは

「京都・大学ミュージアム連携」は、京都市内の14大学にある15の大学ミュージアムが連携をして、さまざまな企画を進めてゆくことを目的として、2011年に発足しました。

京都は、「大学のまち」といわれるほどに、数多くの大学が、市の内外にあります。しかし、京都の大学の多くが、美術館、博物館、資料館といった施設(ミュージアム)をもっていること、そして、その施設では、教材や研究資料として蓄積されてきたさまざまな美術品、歴史資料など、つまり、文化遺産の数々を収蔵し、その収蔵品を展覧会というかたちで公開していることは、あまり知られていないかもしれません。

京都・大学ミュージアム連携は、ミュージアムを有する京都の大学が連携協力して相互の活性化につとめるとともに、各ミュージアムの収蔵資料や展覧会活動を通して、京都市の観光振興、地域活性化をすすめることを目的として、2011年度文化庁助成「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」に採択された「京都のミュージアム活性化プロジェクト」の一環として設置されました。その後、合同展覧会やスタンプラリー、さらには、九州の4大学との合同展覧会など、地域の枠を超えて活動を続けています。

各大学ミュージアムの収蔵資料はその大学の特色、個性あるいは成り立ちを反映するものですから、それぞれ固有の教育研究上の役割があることは言うまでもありませんが、文化遺産として考えれば、ひろく多くの人びとに楽しんでいただけるものであり、また、多くの教育研究の場で活用ができるものであるはずです。
このような考えのもと、「京都・大学ミュージアム連携」は、2014年3月30日に包括協定を締結して、2014年度より新たなスタートをきりました。

京都・大学ミュージアム連携加盟館

  • 大谷大学博物館
  • 京都外国語大学国際文化資料館
  • 京都教育大学教育資料館まなびの森ミュージアム
  • 京都芸術大学芸術館
  • 京都工芸繊維大学美術工芸資料館
  • 京都産業大学ギャラリー
  • 京都市立芸術大学芸術資料館
  • 京都精華大学ギャラリーTerra-S
  • 京都大学総合博物館
  • 京都美術工芸大学鴨川七条ギャラリー・京都伝統工芸館
  • 嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学附属博物館
  • 同志社大学歴史資料館
  • 佛教大学宗教文化ミュージアム
  • 立命館大学国際平和ミュージアム
  • 龍谷大学 龍谷ミュージアム

沿革および活動

2011年9月2011年度文化庁文化芸術振興費補助金
「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」における「「京都・大学ミュージアム連携」による京都市内大学ミュージアムの活性化事業」採択
2011年9月京都工芸繊維大学美術工芸資料館を中心に京都・大学ミュージアム連携立ち上げ
2011年10月9大学10ミュージアム参加
2011年12月13大学14ミュージアム参加
2012年2月11日シンポジウム
いま、大学ミュージアムに求められるもの」開催
(於:京都工芸繊維大学センターホール)
2012年2月京都外国語大学国際文化資料館参加
2012年4月25日
~2013年3月31日
第1回京都・大学ミュージアム連携スタンプラリー開催
2012年10月3日
~11月25日
合同展覧会
大学は宝箱!―京の大学ミュージアム収蔵品展―」開催
(於:京都大学総合博物館)
2013年6月2013年度文化庁文化芸術振興費補助金
「地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業」における「「京都・大学ミュージアム連携」による地域文化活性化プロジェクト」採択
2013年9月20日
~11月30日
第2回京都・大学ミュージアム連携スタンプラリー開催
2013年10月8日
~10月26日
合同展覧会
ようきんしゃったねー 大学は宝箱!-京都・大学ミュージアム連携出開帳 in 博多」開催
(於:九州産業大学美術館)
2014年3月30日「京都・大学ミュージアム連携」に関する協定締結
2014年7月14日
~9月5日
京都工芸繊維大学美術工芸資料館・京都市立芸術大学芸術資料館合同展
浅井忠・武田五一と神坂雪佳―京都高等工芸学校と京都市立美術工芸学校の図案教育I」開催
(於:京都工芸繊維大学美術工芸資料館)
2014年10月1日~2015年3月31日第3回京都・大学ミュージアム連携スタンプラリー開催
2014年11月1日
~11月30日
合同展覧会
大学は宝箱!―京都・大学ミュージアム連携の底力 出開帳in 東北」開催
(於:東北歴史博物館)
2015年2月7日
~3月29日
立命館大学国際平和ミュージアム・京都外国語大学国際文化資料館合同展
心の声~みて、感じて、考える~」開催
(於:立命館大学国際平和ミュージアム)
2015年4月4日京都産業大学ギャラリー参加
2015年6月15日~12月5日第4回京都・大学ミュージアム連携スタンプラリー
2015年6月15日~7月31日京都工芸繊維大学美術工芸資料館・京都市立芸術大学芸術資料館合同展
“倣う”から“創る”へ ―京都高等工芸学校・京都市立美術工芸学校の図案教育II
(於:京都工芸繊維大学美術工芸資料館)
2015年10月23日~11月23日合同展覧会
京都と首里:二つの王都―大学は宝箱!京都・大学ミュージアム連携出開帳 in 沖縄―」開催
(於:沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館)
2016年3月31日立命館大学アート・リサーチセンター脱退
2016年6月20日~8月8日京都工芸繊維大学美術工芸資料館・京都市立芸術大学芸術資料館合同展:学業から職業へ―京都高等工芸学校と京都市立美術工芸学校の図案教育III(於:京都工芸繊維大学美術工芸資料館)
2016年8月25日~9月18日考古もいっぱい!大学は宝箱!京都・大学ミュージアム連携合同展(於:ハリス理化学館同志社ギャラリー)
2016年8月25日~12月3日第5回京都・大学ミュージアム連携スタンプラリー
2017年9月25日~11月2日京都工芸繊維大学美術工芸資料館・京都市立芸術大学芸術資料館合同展:纏う図案―近代京都と染織図案I(於:京都工芸繊維大学美術工芸資料館)
2017年9月30日~12月9日第6回京都・大学ミュージアム連携スタンプラリー
2017年10月1日~10月22日嵯峨美術大学・立命館大学国際平和ミュージアム合同展:外山重男:ある兵士の日常
2017年12月22日~12月23日国際フォーラム:打開大學的寶箱 大学の宝箱を開こう(於:國立臺北教育大學北師美術館)
2018年9月15日~12月8日第7回京都・大学ミュージアム連携スタンプラリー
2018年9月30日国際シンポジウム:大学ミュージアムの活動とその意義(台風のため当初予定を変更し、関係者のみで開催)
2018年10月1日~10月27日京都工芸繊維大学美術工芸資料館・京都市立芸術大学芸術資料館合同展:掌の中の図案―近代京都と染織図案II(於:京都工芸繊維大学美術工芸資料館)
2018年12月15日~2019年2月24日《京都好博學!》UNIVERSITAS 京都・大学ミュージアム連携出開帳 in 台湾(於:國立臺北教育大學北師美術館)
2019年8月24日~12月7日第8回京都・大学ミュージアム連携スタンプラリー
2019年8月~12月ICOM京都大会2019開催記念 京都・大学ミュージアム連携+による「京都の伝統」発信プロジェクト
2019年9月21日国際シンポジウム:京都の近代化と伝統の形勢―歴史資料の保存と活用(於:京都工芸繊維大学60周年記念館1階ホール)
2020年12月20日京都・大学ミュージアム連携シンポジウム:コロナ時代の連携―京都・大学ミュージアム連携の10年とその後(オンライン開催:録画配信期間2021年1月9日~2月14日)
2021年2月25日~3月25日京都・大学ミュージアム連携online出開帳:スポーツと京都(オンライン展示)
2021年9月11日~2022年3月26日第9回京都・大学ミュージアム連携スタンプラリー
2022年9月17日~2023年3月25日第10回京都・大学ミュージアム連携スタンプラリー
2023年8月京都美術工芸大学鴨川七条ギャラリー・京都伝統工芸館参加