[立命館大学国際平和ミュージアム]
2017年度秋季特別展「儀間比呂志版画展ー沖縄への思いー」
1923年、沖縄に生まれた儀間比呂志氏は、1940年から北マリアナ諸島テニアン島で過ごしました。1943年に帰国し、その後出征。配属先の横須賀で敗戦を迎えました。戦後の混乱の中、アメリカ軍政下の沖縄へは戻らず、復員列車の終点であった大阪に居住。1946年から6年間、大阪市美術研究所で油絵を研修後、上野誠に木版画を学び制作活動を始めました。1956年には13年ぶりの沖縄で最初の個展を開き、以後定期的に開催。沖縄への取材を重ねながら、人々の暮らしや祭の姿など故郷沖縄の風景を作品にしました。
1970年以降は、作品の普及や力強い表現力を求め木版画に専念。この頃、住民の証言記録に接し、沖縄戦を描くようになりました。数々の画集や絵本の出版、日本各地で開催した展覧会を通じて作品を発表し、2017年4月に亡くなるまで沖縄への思いを伝え続けました。
本展では、2016年に寄贈された奥田豊氏の旧蔵コレクション68点を紹介し、沖縄返還から45年を迎えた本年に、沖縄戦と戦後の沖縄が直面する課題に私たちがいかに向き合うべきかを考えます。
展覧会名 | 2017年度秋季特別展「儀間比呂志版画展ー沖縄への思いー」 |
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会期 | 2017年11月1日 〜 2017年12月23日 |
開館時間 | 09:30 – 16:30 入館は16:00まで |
休館日 | 月曜日、11/4(土)、11/24(金) |
入場料 | 大人400円、中・高生300円、小学生200円 |
URL | http://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/event/special/2017/exhibition2017_3.html |