京都・大学ミュージアム連携は、2011年秋に結成して、今年で10年目の節目を迎えました。この節目の年がCOVID-19流行の年にあたり、当初予定していた活動ができなかったことは大変残念なことですが、むしろ、今年度はコロナ時代における連携のあり方という、まったく予期していなかった試練を考える機会になりました。
京都・大学ミュージアム連携はこれまで地域住民との「密な」関係を構築すべく、スタンプラリーや講座の開講など地道な活動を続けてきました。さらに合同展覧会というかたちで、九州・東北・沖縄そして台湾の方々に大変なお世話になりながら、「密な」活動を展開してきました。その活動は、それぞれの館やスタッフにとって、それなりの刺激であったと思います。各館が学内で置かれている位置や期待されている機能の相違、体制や待遇の相違などを知ることができたことも貴重でした。いま、わたしたちは、10年目を機にあらたな連携のかたちを模索すべく、シンポジウムを開催することとしました。事務局体制もかわり、2021年からは、新しい京都・大学ミュージアム連携がはじまることになります。
今回のシンポジウムでは、これまでの活動を反省しつつ振り返り、これからの、とくに「with コロナ」の時代において大学ミュージアムはどうあるべきかを考えてみたいと思います。
※このイベントは終了いたしました。
京都・大学ミュージアム連携シンポジウム
「コロナ時代の連携―京都・大学ミュージアム連携の10年とその後」
録画配信
・録画配信期間:2021年1月9日(土)~2月14日(日)
(収録日時:2020年12月20日(日)15:00~18:40)
アンケート
ご視聴いただいた方は、ぜひ下記アンケートにご回答をお願い申し上げます。
https://forms.gle/mDekCMPKVsmNfqDf9
スケジュール
総合司会 | 並木誠士(京都・大学ミュージアム連携運営委員会・委員長/京都工芸繊維大学美術工芸資料館・館長) |
開会挨拶 | 南博史(同・副委員長/京都外国語大学国際文化資料館・館長) |
基調講演 | 「2020台湾・再発見――北師美術館の視座から」 林曼麗(國家文化藝術基金會・董事長、國立臺北教育大學名誉教授) |
基調報告 | 「合同展から作り出した博物館の展示交流モデル: 京都・大学ミュージアム連携の10年を振り返って」 兼清順子(立命館大学国際平和ミュージアム・学芸員) |
――休憩―― | |
パネル発表 | 「学術資源と大学のポテンシャル―withコロナ時代とwith/withoutミュージアム組織」 寺門臨太郎(筑波大学・准教授) |
パネル発表 | 「都市博物館の連携事業―京都文化博物館の事例―」 村野正景(京都府京都文化博物館・学芸員) |
パネル発表 | 「メディアからの期待 京都・大学ミュージアム連携の未来へ」 内田孝(京都新聞社・特別編集委員/京都新聞総合研究所・所長) |
――休憩―― | |
ディスカッション | 「京都・大学ミュージアム連携の10年とその後」 司会 岩﨑奈緒子(京都大学総合博物館・教授) パネリスト 林曼麗、兼清順子、寺門臨太郎、村野正景、内田孝 |
閉会挨拶 | 若林邦彦(同志社大学歴史資料館・教授) |
閉会 |
お問い合わせ
京都・大学ミュージアム連携運営委員会事務局(京都工芸繊維大学美術工芸資料館内)
TEL:075-724-7924
主催・助成
・主催:京都・大学ミュージアム連携
・助成:令和2年度文化庁地域と共働した博物館創造活動支援事業
「「京都・大学ミュージアム連携」がハブとなる文化多様性の受発信プロジェクト」