京都は工芸品、美術品、文化遺産の満ちた都市であるとともに、「大学のまち」でもあります。京都の大学ミュージアムには、さまざまなコレクションがあり、その展示を通じて京都の文化や個性を示すことができます。京都・大学ミュージアム連携は、15大学による活動を行っています。
今回は、京都伝統産業ミュージアム主催のもとで、「古都の暮らし」をテーマに合同展を企画しました。連携館のうち、4館の所蔵品を通して、近世~近代の京都の商家のありかたや京都のものづくりを示す展示を行います。
特に、下嵯峨で薪炭商を営んでいた小山家の文書、道具類、生活具類に加え、京都の上京地域で出土した近世工芸品、製作具と伝世されてきた陶器や人形類を対比します。それらを通じて、古都の個性や魅力と大学ミュージアムのコレクションのつながりを多くの来場者に感じていただければ幸いです。