京都精華大学ギャラリーTerra-Sはデザイナー、三重野龍(みえの・りゅう)の個展「三重野龍 龘|TOU」を開催します。
三重野は本学デザイン学部ビジュアルデザイン学科グラフィックデザインコース卒業後、フリーランスのグラフィックデザイナーとして、文字を軸にしたグラフィック制作を中心に幅広く活動しています。
2025年4月には、10年以上の活動をまとめた全500ページにおよぶ作品集『龘|TOU』が刊行されました。本作品集は、三重野のグラフィック作品を「感触の設計」「書体の脱構築」「たゆたう静止画」「五感 to 語感」「意味の調律」の5章に分けて構成し、デザインに対する思考や制作姿勢を深く掘り下げています。
刊行を記念して東京、愛知、福岡、京都の各地で巡回展が行われ、本展はその最終会場となります。ギャラリーTerra-Sでは、作品集の構成に沿って、過去作品を5つのセクションに分け、ポスター、フライヤー、ロゴなど、これまでのほぼすべてのグラフィック作品を一堂に展示します。併せて、本学が所蔵する書や拓本など文字に関連する所蔵品の中から三重野が選んだ作品で構成する新たな6章を設けます。また、長年ともに活動してきたギャラリー兼ショップ VOUが出張展示を行い、活動10周年を記念した過去のアーカイブを公開します。
会場を埋め尽くす膨大なグラフィック作品と選りすぐりの所蔵品をとおして、三重野の世界観をぜひ眼と身体でお楽しみください。

【出品作家】
三重野 龍 MIENO Ryu
1988年兵庫県生まれ。2011年京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科グラフィックデザインコース卒業。大学卒業後、京都にてフリーのデザイナーとして活動開始。ギャラリー「VOU|棒」をはじめ、多様な領域におけるグラフィックデザインを手掛ける。参加書籍に『作字百景』(グラフィック社、2019)『作字作法』(グラフィック社、2021)など。2025年、自身初となる作品集『龘 / TOU』(TISSUE Inc.)を発刊。現在までなんとか生きのびている。
Instagram:@mienoryu

【主催】
京都精華大学

【企画担当】
伊藤まゆみ(京都精華大学ギャラリーTerra-S学芸員)

【関連イベント】
オープニングトーク
出演:三重野龍×川良謙太(VOU/棒 オーナー)×松見拓也(写真家)
日時:2026年4月17日(金)18:00〜19:30
会場:明窓館3FギャラリーTerra-S ※申込不要

ゲストトーク
出演:三重野龍×仲村健太郎(Studio Kentaro Nakamura)
日時:2026年5月16日(土)15:00〜16:30
会場:明窓館3FギャラリーTerra-S ※申込不要

※諸般の事情により会期・時間・内容等が変更になる場合があります。詳細はギャラリーのWEBサイトをご確認ください。

 大谷大学博物館では例年大学のあゆみを振り返る展覧会を春季に開催しています。
大谷大学の前身である真宗大学は、明治34年に近代的な大学として東京巣鴨の地に開学されました。本展覧会では初代学監・清沢満之の人柄や学問、満之が東京時代に開いた私塾の浩々洞、そして真宗大学の東京開校という三つの側面から、大学の歴史と歩みを紹介いたします。本学の創立に託された願い、本学が大切にしている理念の源に触れていただければ幸いです。

展覧会名:大谷大学のあゆみ 清沢満之と真宗大学

会  期:2026年4月1日(水)~5月9日(土)

開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)

休 館 日:日・月曜・祝・5月2日(土)

※4月20日(月)、4月26日(日)、4月29日(水・祝)は開館)

観 覧 料:無料

●概要

2026(令和 8)年度、妙心寺第二世・授翁宗弼(興祖微妙大師、1296 ~ 1380)の 650 年遠諱を迎えます。授翁宗弼は妙心寺開山・関山慧玄(無相大師、1277 ~ 1360)の法を嗣いだ唯一の弟子として、その法灯を堅持しました。当館ではこの度の遠諱を記念し、授翁宗弼の足跡や由緒寺院、さらに妙心寺の歴史と文化財を紹介する展覧会を 3 回シリーズにて開催いたします。
その初回となる本展覧会「揮灑(きさい)―近世妙心寺の禅匠―」では、近世初頭において授翁宗弼の由緒寺院を中興した愚堂東寔(1577 ~ 1661)・雲居希膺(1582 ~ 1659)に加え、二師とともに禅宗における正法復興(本来あるべき臨済禅の教えに戻ろうとする動きのこと)を志した大愚宗築(1584 ~ 1669)の遺墨を紹介します。さらに、近世中期において関山禅を確固たるものとし、「臨済禅中興の祖」と称えられている白隠慧鶴(1685 ~ 1768)や、その門下の傑僧たちの遺墨もあわせて展観します。
近世妙心寺の禅匠の揮灑を通じて、その禅風と教えに触れていただくとともに、祖師方の遺墨の魅力をご堪能いただけましたら幸いです。

 

 日本の公共建築は、戦前にはそのほとんどが国や各自治体の営繕組織によって設計されていた。しかし戦後になると、復興期や経済成長期の仕事量の増大により組織内部ではまかない切れず、民間の設計会社や著名建築家に設計が外注
されるようになる。それにつれて営繕組織は、徐々に設計力を失っていった。ところが兵庫県営繕課は、戦後も長らく優れた設計力を持ち続け、良質なモダニズム建築を生み出し続けた。そしてその中心に光安義光(1919 – 99)がいた。
 光安は1942 年に東京工業大学を卒業した。在学中は谷口吉郎の教えやル・コルビュジエの影響を受け、「アブストラクト」と呼ばれる抽象画を描くことに没頭した。卒業後に召集されてビルマへ出征するが、終戦により復員。「設計したいから」と、1950 年に兵庫県営繕課に就職する。日本真珠会館(1952 年)や兵庫県庁舎(1966・70 年)など、モダニズムに基づく良質な公共建築を次々と実現させ、1965 年から1971 年まで営繕課長を務めた。
 そんな中、光安は尊敬する村野藤吾に兵庫県立近代美術館(現・兵庫県立美術館分館 原田の森ギャラリー)の基本設計を依頼する。実施設計は光安率いる兵庫県営繕課が担当し、1970 年に竣工した。同美術館は従来、村野単独の作品として捉えられてきたが、実際には村野と光安という二人の建築家の協働により実現したのだった。
今回の展覧会は、この二人の建築家に焦点を当てる。協働により実現した兵庫県立近代美術館と、光安の設計による日本真珠会館、そして村野の設計により同時代に竣工したフジカワビル(1953 年/国・登録有形文化財)の3つの作品を取り上げる。いずれもモダンデザインに基づきながら、抽象的な装飾を備え、細部まで丁寧に仕上げられている。二人のデザインは共振しているかのようだ。
 日本真珠会館は2023 年に老朽化を理由に解体されてしまったが、その際、家具や照明器具の一部、図面資料が当館に寄贈された。また兵庫県立近代美術館については、光安の遺族により図面や書簡が保存されていることが判明した。
フジカワビルについては、当館が図面資料を所蔵している。これらの資料や各建物で保管されている資料を用いながら、二人の協働のあり方やデザインに見られる同時代性など、その共振性を捉えたい。

主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館、村野藤吾の設計研究会
協力:京都・大学ミュージアム連携

 長谷部銳吉(1885-1960) は、大正から昭和にかけての関西を代表する建築家のひとりです。東京帝国大学に学んだ長谷部は、住友本店臨時建築部で「住友ビルディング」 (1930年)の設計に携わったのち、同僚の竹腰健造とともに長谷部竹腰建築事務所を立ち上げ、現在の日建設計の基礎を築きました。
 長谷部は、住友ビルディングで担当したファサードをはじめ、住友家が収集した銅器の収蔵庫である「泉屋博古館」(1936年、旧館・1929年)、「宇治電ビルディング」 (1937年)、「カトリック芦屋教会」 (1953年)などにみられる卓越したデザイン力で知られています。同時に、その温厚な人柄から多くの建築家に慕われた人物でもありました。長谷部は自身のカトリック信仰から、戦後の困難な時期に自宅の離れを教会堂として提供するという、「隣人愛」を体現したエピソードも残しています。
 村野藤吾(1891-1984) も、長谷部を深く敬愛した建築家のひとりです。村野は自らの住まいを宝塚の長谷部邸の隣に構え、文字通りの「隣人」として交流を育みました。また、村野は、長谷部の遺志を継ぐ形で「宝塚カトリック教会」(1965年)を設計しました。
 長谷部は学生時代から徹底して手を動かす人物でした。図面が真っ黒になるまで構想を重ねたと伝えられ、その姿勢は晩年に至るまで変わることはありませんでした。2025年に京都工芸繊維大学美術工芸資料館が寄贈を受けた長谷部のスケッチブックには、建築のみならずレリーフの意匠やタペストリーにまで思考を巡らせた跡が残されており、その創造の幅広さと探求心を物語っています。
 本展では、これらのスケッチブックを中心に、当館が所蔵する村野藤吾資料などを交えて、長谷部が携わった建築作品、彼の人柄を示す記録、さらに村野藤吾との交流を紹介します。静かな筆致に宿る長谷部鋭吉の深い思索と温か
さに触れていただければ幸いです。

主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
協力:株式会社日建設計、関電不動産開発株式会社、平和不動産株式会社、京都・大学ミュージアム連携

同志社大学では、校内の開発に伴って1972年以来大学自らがキャンパス内の遺跡調査を行ってきました。京都大学でも同じ時期に学内遺跡調査が組織的に始まりました。また、京都市内には学術機関として開発に伴う遺跡保存や調査を自身で行い、研究や教育に役立てている龍谷大学や花園大学の活動もあります。
こういった調査研究活動は、歴史都市京都の様相を知るうえで、重要な役割を果たしてきました。同時に、文化財・文化遺産を教育研究機関である大学自体がどのように取り扱うべきかについて、方向性を示してきました。現在では全国16の大学が自身で校内遺跡の保護調査活動を行う機関をもち、各地の遺跡群の研究や価値づけや保護を行っています。
今回の展示では、複数の大学キャンパスの遺跡調査によって明らかになった京都の歴史像を取り上げます。平安京の邸宅・市や中近世の公家・武家・寺院の実像に加えて都市形成以前の京都盆地について、主に4つの大学による発掘調査成果や活動はどういったものなのか。それをみることで歴史都市でかつ「大学の街」である京都の特性を感じていただきたいです。

会場:ハリス理化学館同志社ギャラリー企画展示室(京都市上京区今出川通烏丸東入ル)
主催:同志社大学歴史資料館
後援:京都大学大学院文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センター、花園大学考古学研究室・博物館学芸員課程、龍谷大学文学部

※ギャラリートーク&ディスカッション「大学がキャンパスを発掘する意味-研究教育・文化遺産」

日時:3/15日曜日14:00ー16:00

会場:ハリス理化学館同志社ギャラリー(ギャラリートーク後致誠館23教室でディスカッション)

パネラー:伊藤淳史(京都大学)、國下多美樹(龍谷大学)、高橋克壽(花園大学)、若林邦彦(同志社大学)

 

第12回目となる「文化財発掘」では、明治時代末から昭和10年代にかけて製作された模型に焦点を当て、考古資料の記録・研究・普及において果たした役割を解き明かします。日本で最初の考古学講座開講のためロンドン大学に留学した濱田耕作は、模型の役割と意義を学びました。

帰国した濱田はパルテノン神殿の模型を自作し、その後の調査研究と関連して、さまざまな模型を製作・購入しました。また、陳列館が収集した世界各地の考古資料をもとに、島津製作所や上野製作所で作られた模型は、教材として各地に販売されました。

今回の企画展では、京都大学が所蔵する主要な文化遺産模型および関連資料を展示して、模型製作の目的や、その学術的意味を明らかにすることで、模型のもつ資料的価値を再評価したいと思います。

 

主催:京都大学総合博物館 京都大学大学院文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センター

後援:島津製作所 創業記念資料館 京都府教育委員会 京都市教育委員会

シリーズ展「仏教の思想と文化―インドから日本へ―」では、インドで誕生した仏教がアジア全域に広まり、日本社会にも根づいていく約2500年の歩みを、大きく「アジアの仏教」と「日本の仏教」に分けて紹介します。

また、特集展示として「ギリシア・ローマ文化と仏教」を開催します。

現在のパキスタン北西部を中心とするガンダーラ地域には、ギリシアやローマ、そしてペルシアといった西方の文化が絶えずもたらされました。この地域の仏教も強くその影響を受け、仏教美術の中にも西方の神々の姿を見つけることができます。
今回の特集展示では、前2世紀~後5世紀頃のガンダーラや中央アジアに認められる西方の要素を取り上げ、当時の仏教を発展させた多様な文化的土壌を紹介します。

“water cooler conversation”
それは、オフィスの冷水機前で交わされる雑談のこと。
本企画では、京都を中心とした美術系大学5校から集まった8人の作家と運営メンバーが、作品や制作、展示空間そのものを通じた「対話」を試みます。作家や鑑賞者が、ゆるやかな関わり合いを通じて、偶発的な気づきや新しい表現を見つけ出すきっかけの場になることを目的として開催します。

「× SHAKE ART」(かけるシェイクアート)とは
作家と人・場を繋ぐことを目標に、展示やイベントの企画運営を行う学生団体です。若手作家の活動を全力で後押しすると同時に、自らも展示をつくるプロデューサーやデザイナーとして、実践的な活動を行っています。

【出展】
要(成安造形大学)、木村健太郎(京都市立芸術大学)、谷口和津美(嵯峨美術短期大学)、松森弘明(京都芸術大学)、みずあねかじふ(成安造形大学)、momo(京都精華大学)、やたなつき(嵯峨美術大学)、莉山(京都精華大学)

【運営・広報】
池田吾子(京都精華大学)、サンガ―梨里(京都市立芸術大学)、藤内秋里(京都精華大学)、莉山(京都精華大学)

【WS企画】
渡叶多(京都精華大学)

【空間設計】
久保花音(京都市立芸術大学)、河野向日葵(京都市立芸術大学)、濱瀬貴文(京都精華大学)

【記録撮影】
日髙憲伸(京都芸術大学)、藤本一輝(京都芸術大学)

第一次世界大戦後の戦後補償による好景気と、大正デモクラシーの時代背景のもと、関西の天文学はかつてない高揚期を迎えていた。この「良き時代」に、ここ京都でも、国産反射望遠鏡の発展を支えた多くの先人たちが活躍していた。

独学で天文学を学び、日本で初めてガラス製反射鏡の研磨法を伝えた山崎正光。その技術を進化させ、国産反射鏡の品質を世界水準にまで高め、定着させた中村要。中村と協働し、望遠鏡製作を支えて事業化を果たした西村製作所。そして西村製作所、藤波重次と共にミヤニ式反射望遠写真機を開発した宮澤堂。 宮澤はその後、花山天文台の有志とともに関西光学研究所を設立し、反射光学系の研究とその工業化に取り組んだ。

こうして築かれた国産反射望遠鏡の技術は、第二次世界大戦という未曾有の困難な時代をどう乗り越え、どのように発展し続けたのか。天体望遠鏡とは異なるもう一つの「反射光学系」の姿に焦点を当て、反射望遠写真機の発展とともに、関西光学工業株式会社(通称:カンコー)の所長を務めた宮澤堂が遺した記録と資料を中心に、その軌跡を紹介する。

京都産業大学ギャラリーでは、「京都メールアート展:オブジェクトからネットワークへ」を本学現代社会学部 金光 淳 教授およびメール・アーチスト 中村 惠一 氏の監修により開催いたします。

メールアートは、郵便サービスを使ってアート作品(ハガキなどに絵や文字、詩、コラージュなどを表現する)を送ったり、受け取った作品に手を加えて送り返したりする現代アートです。

本展は、メールアート作品を展示するだけでなく、ネットワーク&データ・サイエンス、社会科学的に分析して、メールアートを学術的に紹介します。また、本展にあわせて企画されたメールアート・プロジェクト「むすんで、うみだす。」では、多くの国から届いたメールアート作品を展示します。

なお、本展は、金光 淳教授の科研費:基盤研究(C)(一般)(芸術実践分野)「メールアートによる自己実現と社会包摂:オープン参加型アートの計量社会学的分析」の援助を受けています。

京都芸術大学では、令和7年度大学における芸術家等育成事業「受け継ぐ、伝える、伝統文化を未来へ生かす実践型アートマネジメント・人材育成プログラム-藍の學校-」に取り組みました。

令和7年度のテーマ「産地と作家」では、阿波藍の産地、徳島を舞台にフィールドワークを開催しました。
阿波藍、拝宮和紙の職人・藍染作家、切り絵作家、楮布織作家、写真家、記録映像など第一線で活躍する講師の指導のもと、藍の世界を写真や映像で伝えるドキュメンタリー作品や、和紙と藍と切り絵の融合によってできた作品を轟農村舞台に展示したインスタレーション作品を制作しました。
藍四十八色の再現にも挑戦し、見事に染め上がった布は、藍の植物としての可能性が広がり、色の美しさに触れるきっかけとなりました。

藍を種から蒔き、育成をする「藍を愛でる」では、藍を育て、それぞれが研究したことをまとめた壁新聞や、育成した藍の葉で染めた美しい布を展示します。

 

監  修 吉岡洋(美学者 京都芸術大学教授)
会場構成 藤井良平(デザイナー 京都芸術大学講師)、NEW DOMAIN
企  画 藍の學校
主  催 京都芸術大学
お問合せ:藍の學校lab.( E-mail:info@ainogakko.jp )

 

会期中の関連プログラム
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●ギャラリーツアー
藍の學校講師・受講生によるギャラリーツアーを開催します。
開  催  日:
①1月23日(金)14:00〜
②1月25日(日)11:00〜
会  場:京都芸術大学 芸術館
参  加  費:無料
所要時間:1時間程度
申込方法:
申込不要。当日の開始時間までに、展覧会会場に直接お越しください

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※定員に達したため申込を締め切りました※

●切り絵ワークショップ
*デザイン:切り絵作家 早川鉄兵
Study room 3 でフィールドワークをした徳島県の木頭の森をテーマに、藍染した拝宮和紙を使用した切り絵を作ります。
開  催  日:1月25日(日)10:00~12:00
会  場:京都芸術大学内教室
集  合:
当日9:45に展覧会会場にお集まりください。ワークショップ会場に移動します。
参  加  費:無料
所要時間:1時間30分程度
定  員:15名 ※先着順
申込方法:
下記の申込フォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/Yu1v4k1J6P67DnDUA

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●TSUNAGU.US#2
アーティストや本学教員による講演会・対談を開催します。
開  催  日:
①1月24日(土) 「JAPAN BLUE ―原点―」
②1月25日(日) 「JAPAN BLUE ―藍の世界―」
会  場:京都芸術大学内教室
受  講  料:無料
定  員:各回100名 ※先着順
申込方法:
藍の學校WEBサイト(下記URL)にて詳細をご確認のうえ、同WEBサイト内の申込フォームよりお申し込みください。
https://ai-no-gakko.kyoto-art.ac.jp/tsunagu-us-2-2025

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冬季企画展では、例年「京都を学ぶ」と題して企画しています。本年は、平安京以前の時代にスポットをあて、京都の古代にまつわる作品を展示します。

一千年のみやこである京都は、さまざまな出来事や文化の中心地でしたが、みやことして出発する以前のことは、ほとんど知られていないのではないでしょうか。本展覧会では、文献史料を中心に、考古遺物、拓本、絵図などもまじえながら展観し、みやこが置かれる前にこの地に居住した人々や平安京へと遷都される経緯、また、聖徳太子をはじめとした古代伝承などを紹介します。これらの展示品をとおして、いにしえの京都のすがたに思いを馳せていただければ幸いです。

 

開催期間:2026年1月10日(土)~2月14日(土)

時  間:10:00~17:00(入館は16:30まで)

休  館:日・月 ※ただし、1月19日(月)は開館

観 覧 料:無料

 本展は、京都工芸繊維大学美術工芸資料館の収蔵品を中心に、1900年ごろから戦後に至る京都における「モダンライフ(近代的生活)」の形成と展開を辿ります。 明治以降、京都は「伝統文化の都」であると同時に、新しい産業・教育・文化が交錯する「モダン都市」として独自の発展を遂げました。映画・演劇をはじめ、百貨店文化や喫茶店など、人々が集い、日常のなかにささやかな憧れやときめきをもたらす新たな都市空間が形づくられていきました。そこには、近代京都に特徴的なライフスタイルと感性が育まれていきます。 本展では、こうした新しい都市空間や文化がどのように創出され、受容され、日々の生活へ浸透していったのかを、当館収蔵品を中心とする資料によって紐解きます。京都におけるモダンライフの諸相を概観し再考する試みであり、今後のさらなる研究につながるきっかけとなれば幸いです。

○会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館 2階

○主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○協力:株式会社七彩、一般財団法人J.フロント リテイリング史料館、髙島屋史料館、フランソア喫茶室、株式会社中澤ホールディングス、株式会社山本寛斎事務所、松竹衣裳株式会社、京都・大学ミュージアム連携

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○関連企画
講演会「マネキンと京都」古川幹雄(株式会社七彩 アートディレクター)

日時:2026年2月7日(土)14:00~15:30
会場:京都工芸繊維大学60周年記念館
入場料:無料(申込不要)

 明治32年(1899)に、京都蚕業講習所が、明治政府の重要な産業政策のひとつであった蚕業研究における西日本の拠点となるべく設置されました。京都工芸繊維大学の「繊維」のルーツです。また、明治35年には、京都の伝統工芸の近代化を理論的・学術的にバックアップする目的で京都高等工芸学校が開校します。これは「工芸」のルーツです。この両者は合体して、昭和24年(1949)に京都工芸繊維大学となります。
 今回の展覧会は、京都蚕業講習所と京都高等工芸学校というふたつのルーツをもつ本学が、京都の近代化にどのような役割を果たしたかという点について、繊維(糸と布)を題材として考えようとするものです。経糸と緯糸により布ができあがるように、このふたつの前身校は、それぞれが京都工芸繊維大学の重要な基幹を形成しています。その歴史を「モノ」を通して検証してゆきたいと思います。
 序章(附属図書館)では、大学史資料により本学の歴史を辿り、同時に、明治時代に輸入された、蚕についての海外の新知識を伝える貴重な図書類も展示します。美術工芸資料館では、第1章として、明治時代に海外から取り寄せた蚕糸資料の掛図や講義で使用されたと考えられる図表や地図といった教材により、初期の蚕業教育の様相を再現的に示します。第2章では、初期の蚕業教育で使用された器具、道具類を公開します。そして、第3章では、京都高等工芸学校で収集された染織見本や講義で用いられたガラススライド、さらには、京都高等工芸学校色染科の教員による制作物を展示します。これらの資料類により、京都蚕業講習所・京都高等工芸学校が、京都の、そして日本の近代化に果たした役割を明らかにしたいと考えています。

○会場:
京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階
京都工芸繊維大学附属図書館 1階

○企画:京都工芸繊維大学繊維アーカイブ作成プロジェクト
○主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○協力:京都工芸繊維大学生物資源フィールド科学教育研究センター、京都・大学ミュージアム連携

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○関連企画:
京都工芸繊維大学繊維アーカイブ作成プロジェクト企画 第3回シンポジウム 「京都工芸繊維大学―近代京都の蚕業と染織―」

日時:2026年2月21日(土) 13:00~17:00
会場:京都工芸繊維大学60周年記念館
入場料:無料(申込不要)
※シンポジウム終了後は18時まで展覧会をご覧いただけます。

登壇者:齊藤有里加(東京農工大学科学博物館 学芸員・特任助教)
    長岡純治(京都工芸繊維大学応用生物学系 准教授)
    北野裕子(龍谷大学・京都女子大学 非常勤講師)
    生田ゆき(文化庁文化財第一課 文化財調査官)
    並木誠士(京都工芸繊維大学美術工芸資料館 特定教授)

詳しくは下記まで
https://www.museum.kit.ac.jp/event_20260221.html

 京都工芸繊維大学美術工芸資料館では、「ポスターで見るアール・デコ誕生とその後」展を開催します。今から100年前の1925年、フランス・パリで「現代国際産業装飾美術博覧会」(Exposition international des arts décoratifs et industriels modernes)が開催されました。この博覧会で新たなデザイン潮流として注目されたのが「アール・デコ」と呼ばれるスタイルでした。アール・デコ様式は、工業化社会に対応した幾何学的な形態に様々な時代や地域の意匠を自由に盛り込んだデザインとして、グラフィックやプロダクトから建築まで幅広い人気を得ることになります。特にアメリカ東海岸で盛んに用いられるようになりますが、発祥とされるヨーロッパでは、装飾を排した機能主義的なモダンデザインの潮流にそぐわない「装飾過多」なデザインとして否定されることもありました。1960年代に入って当時のデザインの再評価が起こり、博覧会の名称からアール・デコと名づけられるようになりました。
 本展覧会では、1925年当時からそれ以降のポスター・デザインを通してアール・デコの魅力に迫ります。現代国際産業装飾美術博覧会のために描かれた数種類のポスターから、1920年代から30年代のアール・デコ・グラフィック黄金時代を支えたA. M. カッサンドルや里見宗次などのポスター、そして日本におけるアール・デコの反映とも言える単化デザインによるポスターまで、カラフルでモダンで装飾的なデザインの数々を通してアール・デコの華やかさとその影響の広がりを感じ取ってください。

本展では、油絵画家 上野英里と映像作家 辻大輝の作品を紹介する。前者は油彩画、後者は映像インスタレーションと扱うメディアは異なるが、二人は共通して、集団の中で個の輪郭や自我の揺らぎに関心を寄せる。本展は、そうした現代におけるアイデンティティの不確かさを見つめ直す試みである。

上野は、動画サイトで目にした演劇やミュージカルの表現から着想を得て、個人主義と集団主義の狭間で生まれる葛藤に注目。彼女が描く人物像は、秩序を保ちながらも具体性を失い、曖昧な“輪郭”として浮かび上がる。近年は、社会情勢やメディアにおける人間像の変容にも関心を寄せ、個のあり方をより広い文脈で捉え直している。

辻の作品は、私たちが無意識に信じている「確かな自分」という概念に問いを投げかける。彼は東洋思想を背景に「自我は固定的ではなく、環境や関係性によって常に変化する流動的なもの」という視点から、「個」と「他者」の境界の曖昧さ、他者との関わりの中で変容する自我をテーマに映像インスタレーションを制作する。

「アウトライン」とは、私たちの存在を形づくる境界線であり、同時にその内側と外側をつなぐ接点でもある。本展を通じて、あなた自身の「存在のかたち」を見つめ直すきっかけとなることを願っている。

出品作家:上野英里、辻大輝
企画:「表現研究3・4」受講生
監修:吉岡恵美子(京都精華大学芸術学部教員)

アーティストトーク 上野英里×辻大輝
日時:2026年1月23日(金)12:15~13:00
会場:ギャラリーTerra-S

2026年度「プロジェクト企画演習」を履修した京都精華大学大学院修士課程1年生(芸術研究科・デザイン研究科・マンガ研究科)による成果発表展です。
「Paths」というタイトルのもと、同じ時間と空間を共有しながらも、それぞれが異なる分野や関心、方法を通して歩み始めた制作・研究の過程を紹介します。
本展は完成された結果ではなく、これから続いていく道の途中にある現在進行形の試みを共有する展示です。

出品者:
<芸術研究科>
北村友海、坂本萌々、田中晴喜、外村早季菜、濱本綾乃、山岡樹里、柳沙奈、ギ・ハンショウ、アテネ(ファテメ)・モハマドシャヒ、チョウ・ウゴウ
<デザイン研究科>
キン・ラクシ、コ・ミ、セン・シヨデン、チョウ・カソウ、
<マンガ研究科>
キム・ヒョウォン、ショウ・シオン、リョウ・シンキ

監修:田中和人、吉岡恵美子

出品者による公開プレゼンテーション
日時:1月28日(水)13:00-14:30

本企画は、京都精華大学芸術学部造形学科三回生5名によるグループ展である。我々は常に問いを求めている。その問いは個々の作品ではなく、作品と作者の二つをきっかけに得ることのできるものではないだろうか。
我々の制作には、作品と作者の間に、過程、考え、鑑賞者といった多くの要素が共存する。また、形を持つ具象と、形を持たない抽象も同じように共存していると考える。そこで我々は、この二つの存在が、展示空間という場を通して共存できるのではないだろうかと問う。何を具象とし、何を抽象とするのか。また何が具象となり、何が抽象となるのか。

出品作家:林田花菜、細井晴太、堀晴歌、山中優奈、山本良太

大阪・関西万博開催の年である2025年から100年前の1925年、「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」、通称アール・デコ博がフランス・パリで開催されました。
この博覧会をきっかけに、アール・デコのデザインは、大衆文化と密接な関わりをもちながら、ヨーロッパのみならず世界各地に広まります。

アール・デコは、幾何学形を基調とし、機械的なイメージや異国趣味を織り交ぜた都会味あふれるデザインが特徴的ですが、その特徴は1920・30年代の日本のデザインにもあらわれました。
建築や室内装飾、ファッションだけでなく、装丁や広告、雑誌の表紙や挿絵などのイマジュリィ――フランス語で「イメージ図像」を意味する大衆的な複製図像――が、独特に咀嚼し表現されたアール・デコで彩られました。

この展覧会は、高畠華宵大正ロマン館、京都工芸繊維大学美術工芸資料館、個人蔵の所蔵品から、杉浦非水、高畠華宵、山六郎によるグラフィック・デザインを中心に約50点の作品により、日本のアール・デコの一端を紹介するものです。
現代のイラストレーションやデザインにも通じるモダンな感覚と抒情性にあふれるイマジュリィは、現代の私たちをきっと魅了することでしょう。

2025年度博物館学芸員課程修了展として「戦後100年に向けて~若者が語り継ぐ舞鶴の引揚~」を開催します。

2025年は終戦から80年を迎える節目の年です。本展覧会では、第二次世界大戦後のシベリア抑留や引揚港となった舞鶴の歴史、またその記憶を語り継ぐ活動を行う学生たちを取り上げます。展覧会は、「シベリア抑留」、「舞鶴への帰還」、「語り継ぐ学生たち」、「舞鶴へのいざない」の4部で構成しています。

「第1部:シベリア抑留」、「第2部:舞鶴への帰還」では、舞鶴引揚記念館の収蔵資料を展示し、シベリアでの過酷な日々、そして舞鶴への帰還を紹介します。「第3部:語り継ぐ学生たち」では、舞鶴の大学生や中高生たちが「語り部」として「引揚」を、体験者の方々との交流を通して語り継いでいることを来館者に知っていただきます。そして「第4部:舞鶴へのいざない」では、現在の舞鶴へ足を運んでいただくように、舞鶴のさまざまな魅力を紹介します。

遠く離れた異国の地で苦難を経験したシベリア抑留。舞鶴はそんな彼らがようやく日本の土を踏みしめた希望の地です。未来を担う若者たちが過去と向き合い、その歴史を未来へと語り継いでいます。本展覧会を通して来場者のみなさまが引揚の歴史や平和について、より深い関心を持っていただけることを願っています。

 

 

会 期:2025年11月25日~12月19日/2026年1月5日~2月27日

時 間:10:00~16:00  ※初日11/25の一般公開は開会式終了後の11:00より

休館日:土曜日・日曜日・祝日・本学が定める入構不可日

場 所:国際文化資料館(第二分館10号館3階・4階)1号館1階南側通路

主 催:京都外国語大学国際文化資料館、博物館学芸員課程

共 催:舞鶴引揚記念館

協 力:京都外国語大学教育支援課、京都外国語大学付属図書館、国際言語平和研究所

監 修:南 博史(博物館実習担当教員)

 

◇関連催事◇

・舞鶴引揚記念館 学生語り部による展示案内、ギャラリートーク

・来館者による折り鶴作り

 

【本展覧会に関するお問い合わせ】

京都外国語大学 国際文化資料館

連絡先:siryokan@kufs.ac.jp

TEL:075-864-8741

 

 

京都精華大学ギャラリーTerra-Sは今年度より新たなミッションに、本学の所蔵品の管理と展示機会の創出が加わりました。本学における所蔵品展は、2013年に京都精華大学ギャラリーフロール(1997年開館-2020年閉館)で開催した「所蔵品展 京都の洋画と現代美術を中心に」以来の開催となります。
本学の所蔵品は洋画、日本画、版画、立体造形、工芸、デザイン、マンガ、伊勢型紙、拓本、書など多岐にわたり、その数は約12,000点に及びます。また、作品を寄贈いただいた作家や寄贈者のお名前を冠したコレクションも多数所蔵しています。
1980年から2017年まで行われた収集活動の方針は、退任教員や活躍する卒業生の作品、ギャラリーで実施した企画展の出品作品、美術系・人文系双方の学生の制作や研究に寄与する作品及び資料とされ、当時の資料収集委員や学芸員によって個性的なコレクションが形成されてきました。
本展は、その多様なコレクションのなかから、主要な作品をご紹介するコレクション・ハイライト展です。長い眠りから目覚めた名品たちの姿をお楽しみいただくとともに、本展をキックオフとして、これからのギャラリーTerra-Sのコレクション活用にご期待いただけると幸いです。

【展示予定作家】
赤瀬川原平、浅野竹二、石川九楊、伊谷賢蔵、伊藤若沖、今井憲一、ウジェーヌ・ドラクロワ、榎忠、岡崎和郎、オノレ・ドーミエ、葛飾北斎、金田辰弘、黒崎彰、小林陸一郎、斎藤博、芝田耕、白井昭子、ジョゼフ・アルバース、須田国太郎、高原威、津田青楓、ドナルド・ジャッド、富山妙子、豊原国周、長岡國人、西田潤、橋田二朗、パブロ・ピカソ、福井勇、藤田嗣治、フリードリヒ・メクセペル、ベン・シャーン、マルク・シャガール、棟方志功、村岡三郎、由里明、楊州周延、ヨルク・シュマイサー、李禹煥 ほか

【主催】京都精華大学
【企画】伊藤まゆみ(京都精華大学ギャラリーTerra-S学芸員)、鳥羽美花(京都精華大学ギャラリーTerra-S館長、本学芸術学部教員)
【グラフィックデザイン】津村正二(tsumura grafik)

【関連イベント】
オープニングトーク「京都精華大学のコレクションについて」
日時:2025年11月21日(金)18:00-19:00
会場:明窓館3FギャラリーTerra-S ※申込不要
出演(トーク順):生駒泰充、山名伸生、北野裕之、池垣タダヒコ、吉野央子、宮永甲太郎(すべて本学教員)
進行:鳥羽美花、伊藤まゆみ
※トーク終了後、レセプションパーティーを開催予定。

担当学芸員によるギャラリートーク
日時:2025年12月6日(土)、20日(土)14:00-14:30
会場:明窓館3FギャラリーTerra-S ※申込不要

※諸般の事情により会期・時間・内容等が変更になる場合があります。詳細はギャラリーのWEBサイトをご確認ください。

普段何気なく利用している学舎の廊下やエントランス、教室や研究室などに飾られている絵画や彫刻を皆さんはご存知でしょうか?
京都芸術大学 芸術館では、これらの学内の様々な場所に点在する多様な作品群を「学園美術品」として、調査・管理しています。
そんな芸術館に集まってくる美術品のなかには来歴不明の作品も少なからず含まれ、それらの来歴不明作品の調査も芸術館の重要な仕事の一部となっています。

今回の展覧会は、そんな詳細不明の作品をUMA(Unknown Memorial Arts / 未確認美術品)と呼び、作品にまつわる情報を本展を訪れてくれた鑑賞者の皆様から広く募ろうという企画です。
さらに、UFO(Unknown Fukusanbutsu Object / 未確認副産物)と呼ぶ、学内の工房や廃材置き場から採取した素材以上作品未満の魅力的な物体を、アートユニットの副産物産店と京都芸術大学アートプロデュースコースの学生達が調査した調査結果を併せて展示いたします。

大学内にありながらも今まであまり注目を浴びることのなかったUMAとUFO、この調査プロジェクトの成果をご覧いただき、あなたの知っている作品の情報を是非我々にご提供ください。

 

 

◽️副産物産店 BYPRODUCT MARKET

2017年に矢津吉隆(kumagusuku)と山田毅(只本屋)の二人の“店”を表現媒体とする美術家によって結成されたアートユニットでありアートプロジェクト。
アーティストのアトリエから出る廃材を“副産物”と呼び、それらを活用・流通させるなかで、物の価値や意味を問い直す活動を展開。
展覧会やイベント出店、ワークショップのほかに、大会や行政、企業と連携した資材循環の仕組みづくりを行っている。
主な展覧会に「アブソリュート・チェアーズ 現代美術のなかの椅子なるもの」埼玉県立美術館・愛知県美術館(2024)、ATAMI ART GRANT 2024(2024)、MIND TRAIL 2023(2023)、やんばるアートフェスティバル2019-2020(2019)など。
京都を拠点に活動。

 

◽️矢津 吉隆(やづ よしたか) 美術家、kumagusuku 代表

1980年大阪生まれ。京都市立芸術大学美術科彫刻専攻卒業。
京都芸術大学美術工芸学科アートプロデュースコース専任講師。
ウルトラファクトリープロジェクトアーティスト。
京都市立芸術大学芸術資源研究センター客員研究員。

 

◽️山田 毅(やまだ つよし) 美術家、只本屋 代表

1981年東京生まれ。2025年京都市立芸術大学大学院博士後期課程修了。
京都市立芸術大学、京都芸術大学、京都精華大学非常勤講師。
ウルトラファクトリープロジェクトアーティスト。
京都市立芸術大学芸術資源研究センター客員研究員。

このたび京都芸術大学 芸術館では、ミニ展示『大学の宝物』を開催いたします。
本展は、京都芸術大学の学園祭「大瓜生山祭」の開催日(2025年11月1日(土)~2日(日))に合わせて開催する展覧会です。

この展示では、芸術館コレクションの郷土人形と、京都芸術大学 学園美術品の15点を紹介いたします。

郷土人形のテーマは「恵比寿大黒宮」。
商売繁盛や家運隆盛を願う民間信仰として親しまれてきた恵比寿様・大黒様の姿を通して、人々の暮らしに息づく造形文化を紹介します。

学園美術品として展示する作品は、かつて学長室や図書館長室などに飾られていたもので、本学で教鞭をとられた先生方の作品を中心に構成しています。
大学の歴史とともに受け継がれてきた創作の歩みを、あらためてご覧いただければ幸いです。

本展の展示構成には、通信教育部・通学部の学芸員課程受講生および卒業生が携わりました。
レイアウトやキャプション制作、設営作業を通して、学びの成果を実際の展示へと結実させています。

どうぞゆっくりとご鑑賞ください。

 京都高等工芸学校シリーズ第5弾は、ガラススライド(幻燈)をとりあげます。
 京都工芸繊維大学の前身校のひとつ京都高等工芸学校は、明治35年(1902)、京都の伝統産業の近代化と新しいデザインをうみだす人材育成を目的として開校しました。同校では、当時最先端であった欧米の技術やデザイン潮流を取り入れるべく、教員らを洋行させるとともに、洋書をはじめ、参考となるポスターや工芸品など実物資料を海外から取り寄せて教材としました。その際、並行して収集されたのが美術品や建築物、博覧会の様子などが写されたガラススライドです。
 幻燈は、スライドに描かれた絵や写真を光とレンズをつうじて拡大投影するもので、現代のプロジェクターの原型ともいえるものです。17世紀オランダで誕生し、マジック・ランタンとよばれてヨーロッパで人気を博しました。日本には江戸時代に一度渡来し、写し絵や錦影絵とよばれて娯楽として広がりましたが、明治初期に再渡来し、政府の主導により教育・啓蒙用のメディアとして学校教育や市民教育の場で活用されました。
 本展では、京都高等工芸学校において開校初10年に収集された海外製のスライドの一端を当時の教材とともに公開します。古代ギリシャ・ローマの美術から同時代のアール・ヌーヴォーまで、初代校長の中澤岩太(1858-1943)をはじめ、浅井忠(1856-1907)や武田五一(1872-1938)ら教員たちが20世紀初頭のヨーロッパで何をまなび、何を生徒と共有しようとしたのか、その高精細な画像の美しさとともにお楽しみください。

〇ギャラリートーク 
日時:2025年11月22日(土)14:00~ 1時間程度
講師:安藤千穂子氏(国際日本文化研究センター研究部・プロジェクト研究員)、当館学芸員

大谷大学博物館・図書館には、「物語」をつたえる多くの古典籍が所蔵されています。写本や版本はもとより、絵と詞書をおりまぜて描かれた絵巻物や、室町末期から江戸中期にかけて制作された、美しい彩色の絵入り本である奈良絵本など、さまざまな形の「物語」が、数百年の時代を経て、保存収集されてきました。

鉢かづき姫や中将姫など、「物語」の主人公は、現実の私たちの目の前にはいませんが、いにしえより、多くの人びとは、文章はもちろん、絵巻物や屏風に描かれた絵、本の挿絵などでヒーロー、ヒロインの姿をイメージしてきました。そのようにしてとくに室町時代以降、「物語」は貴族だけではなく、多くの庶民も楽しみ、親しむものになっていきました。

本展覧会では、大谷大学が所蔵する文学作品を中心に、それらと関係する作品を他機関からもお借りし、時におもしろく、時にかなしい「物語」の世界の魅力を、色とりどりの絵や、文字・ことばをつうじてご紹介します。仏教の教えをわかりやすくつたえる「物語」、お釈迦さまの前世や、生涯をつたえる「物語」、人間たちがおりなす悲喜こもごもの「物語」そんなさまざまな「物語」の世界の魅力に触れていただければ幸いです。

講演会①

開催日時:2025年10月13日(月・祝) 14:00~

講  師:佐藤 愛弓氏(大谷大学教授)

講  題:「物語をつたえる絵とことば」

 

講演会②

開催日時:2025年11月 1日(土) 14:00~

講  師:本井 牧子氏(京都府立大学教授)

講  題:「釈迦の物語をいろどる絵とことば」


花には、記憶が宿っています。それは、土や光に刻まれた時間であり、誰かのまなざしに触れた痕跡であり、多くの人の言葉にならない思いでもあります。
花をいけるという行為は、そんな花の記憶をすくい上げ、たぐり寄せて美くしく形づくること。私たちの手を通して、花はときに追憶となり、祈りとなり、過去と現在を結ぶ媒介となります。咲いては散り、消えては立ち上がる、儚くも確かな記憶の風景。花が持つ記憶は、やがて見るものの記憶へ変化します。今回の展示は、「花と記憶」をテーマに、見る人の新たな記憶の断片となるものを目指します。
この年に一度の華展は私たちの日々の活動の集大成です。ぜひ、ご高覧いただければ幸いです。

京都精華大学 嵯峨御流華道同好会一同

主催:京都精華大学嵯峨御流華道同好会
後援:はな古伝

分館(ハリス理化学館同志社ギャラリー2階「京都の中の同志社」展示室)にて『秋日同詠二首和歌』と『東海道中膝栗毛』を展示しております。 『秋日同詠二首和歌』は「野花露」「寄虫恋」を題に近衛経熈(1761~1799)が秋の情景を詠んだもの。 『東海道中膝栗毛』は江戸時代後期の戯作者・絵師の十返舎一九(1765~1831)によって書かれました。江戸を出発した弥次郎兵衛と喜多八は東海道を通って伊勢参りをした後、京都、大阪見物に出かけています。 (9月12日~12月10日まで)

来る 2026(令和 8)年度、妙心寺第二世・授翁宗弼(興祖微妙大師、1296~1380)の650年遠諱が執り行われます。授翁宗弼は妙心寺開山・関山慧玄(無相大師、1277 ~ 1360)の法を嗣いだ唯一の弟子であり、関山の法灯を堅持しました。当館ではこの度の遠諱を記念して、2026年度に微妙大師の足跡や妙心寺の歴史と文化財を紹介する展覧会の開催を予定しております。そして本展覧会では遠諱記念展覧会の開催に先立ち、江戸時代中期において関山禅を確固たるものとし、「臨済宗中興の祖」と称えられている白隠慧鶴(1685~1768)の禅画と墨蹟を紹介します。当館では2000 年の開館以来、白隠の遺墨を紹介する展覧会を数回開催しておりますが、本展では花園大学情報センター(図書館)および当館が所蔵する白隠遺墨を紹介します。このような花園大学所蔵の白隠遺墨がまとまって紹介される機会はいままでになく、出品作品には初公開の遺墨も含まれます。知られざる「花園の白隠さん」をご堪能ください。

 

京都産業大学ギャラリーでは、本学創立60周年を記念し、特別展「重要文化財 賀茂別雷神社文書の世界―その歴史・文化・修理―」を開催いたします。

2006年に重要文化財に指定された賀茂別雷神社文書は、平安時代から近代にいたる古文書と日記・記録類13639点からなる史料群です。古文書には、幕府や朝廷との関係や荘園などの歴史を物語る貴重な史料が数多くあり、祭礼に関わる史料や神社の公的な日記・記録も伝存しています。

本展では特に、修理の終わった賀茂別雷神社文書の中から、神社の歴史に関する文書や、葵祭・賀茂競馬などの神事に関する文書を展示します。あわせて、文化財としての古文書修理の意義、方法、技術、材料などについても、実物資料やパネルなどによって紹介します。

どんな音が聞こえますか。どんな声が聞こえますか。
わたしたちのまわりにはたくさんの音や声があふれています。

ぽかぽか にこにこ メラメラ どろどろ
しとしと しくしく わくわく キラキラ

耳をすませてください。地球からも声や音が聞こえてくるはず。
あなたはどんな地球の音や声が聞こえますか。
雨の日は? 晴れの日は? 風の日は? 暑い日は?

今回の展覧会では「地球環境」をテーマにした作品を30点展示いたします。
「地球環境」と聞くと難しいテーマだと思うかもしれませんが、
一つ一つの作品と対話しながら直観的に音や声をあなたらしく表現してみてください。
この展覧会を鑑賞してあなたの感じた地球の「いま」の音から、
地球の「未来」の音を想像してみていただければと思います。

 

※この展覧会は、京都芸術大学 通信教育部 博物館学芸員課程の科目等履修生が、「博物館実習」の授業の中で企画・設営しました。

この展示には、たくさんの⚪︎があります。
あなたには、どんな⚪︎が見えますか?
⚪︎に込められた未来の形をのぞいてみましょう。

いまから28年前の1997年12月、京都でCOP3(第ろ回気候変動枠組み条約締結国会議)が開催され、地球温暖化対策の歴史において重要な節目となりました。
国際的な協力の基礎を築く一歩となったこの会議を記念して、「国際招待・地球環境ポスター100展」が開催されました。

本展では、この作品群のうち、⚪︎(まる)がモチーフの作品46点を集め、4つの章より、⚪︎に託したみらいの想いやカタチを見つめます。

 

※この展覧会は、京都芸術大学 通信教育部 博物館学芸員課程の科目等履修生が、「博物館実習」の授業の中で企画・設営しました。

○入選者
石飛 亮┼東郷拓真 / 大庭拓也┼茅原愛弓┼北潟寛史┼橿淵開 / 小野直輝 / 神本豊秋┼能村嘉乃┼筒井祥平 / 桐 圭佑 / グリア―・ハナ・ハヤカワ┼ヘクター・バランテ・モンテス / 佐藤布武┼佐藤あゆ┼森本莉央┼伴 拓実┼池田裕太郎 / シモン・グリフィン┼鶴田 航┼上林修司 / 畑 克敏┼足立拓哉┼深澤愛佳┼深澤創一┼梅村 樹┼田中碧衣 / 原田雄次 / 降旗範行┼酒井千草 / 村山 徹┼加藤亜矢子┼塚越竜也┼二又大瑚

○審査員
青木 淳
冨永祥子
満田衛資
増田信吾
○アドバイザー
隈研吾

○会場
京都工芸繊維大学 美術工芸資料館1Fホール・2F

◎関連企画
京都展公開プレゼンテーション
「建築がたちあがる時――入選者と審査員が語る」
2025年10月4日(土) 14:00 – 17:30 (開場13:30)
@京都工芸繊維大学 60周年記念館1F記念ホール
○パネリスト
【審査員】
青木 淳
冨永祥子
満田衛資
増田信吾
○司会
山崎泰寛 (京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 教授)
○参加費 無料
○定員 180名
○申込不要(当日先着順)

○主催
鹿島出版会
○後援
朝倉不動産株式会社
○協賛
鹿島
○京都展共催
京都工芸繊維大学
○竣工写真撮影協力
日本建築写真家協会
○HP
https://kajima-publishing.co.jp/sdreview/

芸術は遠くにあるものではない。大げさでも複雑でもなく、むしろ私たちの日常や身近な時間にすでに溶け込んでいる。共に過ごす空間や交わす言葉や視線の中に、芸術はすでに存在している。
本展「おいでよ、Home(Come over, Home)」は、ホワイトキューブの中に「家」という最も私的で日常的な空間を立ち上げることから始まる。家は身体を休める場所であると同時に、安らぎであり自己を守る場所でもある。時には誰かを招き入れ、時間を分かち合う場へと変化する。
9人のアーティストは、リビング、寝室、キッチン、ドレッシングルームなどに、それぞれの感覚や表現で空間を満たし、一つの家を共に形作っていく。そこで作品は孤立したオブジェではなく、空気のように流れ、人と人をつなぐ言葉のように作用する。
「芸術はどこにあるのか?」 「芸術とは何か?」
この展覧会はその問いを投げかけながら、芸術が特別な場所にあるのではなく、すでに私たちの生活や空間の中に存在していることを示す。私たちはこの「家」のような場所に観客を招き入れ、共に滞在し、分かち合う時間をつくりたいと考えている。

出品作家:青山礼、ホン・ウォンヒョン、イ・ドンミン、中島幹太、パク・ダイン、鈴木 大山、梅﨑結菜、山口玲、ユン・ジェホ

主催:おいでよ、Home実行委員会

京都産業大学ギャラリーでは、京都の歴史や文化を伝える資料を収蔵しています。中でも、屏風は日々の生活で用いられてきた調度品の一つで、現在では、美術品や文化財としても親しまれています。

今期は、京の薪炭商として有名な小山家に残された屏風の中から、「謎」多き屏風を出展します。当ギャラリーのこれまでの調査成果を公開するとともに、来館者の皆様には屏風の謎解きを楽しんでいただきます。

なお、本展では、博物館実習生による実習展示も行います。実習生の成果をあわせてご覧ください。

このたび京都芸術大学 芸術館では、『サマースクール2025報告展』を開催いたします。

京都芸術大学では、毎年8月に芸術館を会場として、北白川児童館に通う小学生のみなさんを対象とした造形ワークショップ『サマースクール』を開催しています。

2025年度のテーマは「自分たちだけの大陸づくり」。大きな紙の上にビーズをまき散らして空想の大陸を作り、大陸を探検しました。

 

『サマースクール2025報告展』では、小学生のみなさんと学生ボランティアがこのワークショップで制作した作品や活動記録を、芸術館のコレクションとともに展示いたします。

子どもたちのエネルギーあふれる色彩豊かな大陸で、わくわくの探検を追体験してみませんか。
みなさまのご来場、心よりお待ちしております。

大谷大学博物館には現在十件の国指定重要文化財が所蔵されています。また指定品以外にも仏典を中心とする貴重な作品が多数あり、例年の秋季企画展ではこれらの作品をご紹介しています。本年は重要文化財「慈鎮和尚伝」です。

「慈鎮和尚伝」は鎌倉時代初期の天台僧である慈円(1155~1225)の伝記で、没後まもない時期に遺弟によって編さんされました。慈円は天台座主を4度務めたことや、歌人としての活躍、また親鸞聖人の得度の師としても知られています。当館所蔵品は他の伝記に見られない慈円の修道生活の内容や周辺の様子が具体的に記されることから重要文化財に指定されたものです。内容とともに美しく書写された鎌倉時代の流麗な文字も注目いただければと思います。

また博物館学芸員資格の取得をめざす博物館学課程の実習生たちが、企画から展示までをおこなう「実習生展」も併催いたします。本年はA・Bの2班にわかれて企画し、A班は京都の寺社参詣に関わる展示を、B班は陰陽師に関わる展示をおこないます。実習生による展示解説もありますので、あわせてご覧いただけましたら幸いです。

 

開催期間:2025年9月6日(土)~9月27日(土)

時  間:10:00~17:00(入館は16:30まで)

休  館:日・月 ※ただし、9月7日(日)、9月21日(日)、9月22日(月)は開館

観 覧 料:無料

 

本学は1971年に嵯峨美術短期大学として開学しました。その際に学長を務めていたのが、密教美術研究の権威であった佐和隆研先生です。
1980年末から1981年初頭にかけて、この佐和学長他3名の本学教員と種智院大学の2名の調査員がインド東部のオリッサ州の仏教遺跡調査を行いました。ラトナギリ、ラリタギリなどの遺跡を調査し、数多くの写真や遺跡の平面図などをその成果として持ち帰りました。こうした研究資料に加えて持ち帰ってきたのが、今回展示される多くのテキスタイルや民間信仰にもとづく木彫などの民芸品です。
残念ながらこれらの資料は2005年に本学附属博物館で展示された後、職員の交替などがあって、収蔵庫内でのその所在が明らかになっていませんでした。しかしながら2024年に庫内の整理を行っていた際に、複数の段ボール箱にぎっしりと入っていたテキスタイルやその他の立体工芸品がたまたま見出され、その素朴ながらも興味深い姿が私たちの前にふたたび現れたのです。
テキスタイル製品はオリッサ州のものだけではなく、インドネシアやペルシアのものも多く含まれており、広くアジアの染織工芸を考えるうえでのよい資料といえるでしょう。皆様にはどうぞその色彩感覚や図柄の面白さなどを存分に味わっていただきたく思います。
また、この展示には本学の「博物館実習」履修生が参加しました。この作業が今後の良い糧となることを祈っています。
最後になりましたが嵯峨美術大学デザイン学科染織・テキスタイル領域の大谷史乃先生をはじめ、ご協力をたまわりました多くの方々に感謝申しあげます。

本展覧会は2008年より京都という土地で陶芸を学ぶ学生有志が交流を持つ機会として企画され、参加する学生による運営にて開催されてきました。
学生である私たちが陶芸と向き合い、それぞれが感じることや考えたことを通じて、古くから伝わる伝統工芸としての陶芸から現代美術としての陶芸までの可能性を提示いたします。
様々な学生の個性溢れる作品から、各大学の特色や違いなどを肌で感じていただける展覧会を目指しました。暑さが厳しい季節ではありますが、ご覧いただけることを出品者一同願っております。

京都精華大学
京都市立芸術大学
京都芸術大学
嵯峨美術大学
京都美術工芸大学
大阪芸術大学

2025年6月7日(土曜日)から2025年8月3日(日曜日)まで、令和7年度京都市立芸術大学芸術資料館展覧会 第2期「新収蔵品展 2021-2025」を開催します。

当館は、2023年の大学移転をはさんだ2021年4月から2025年3月までの期間に、約100件800点の作品・資料を収蔵しました。

本展ではその中から、本学の前身・京都府画学校最初の卒業生である西川桃嶺《渓流図》や名誉教授の宮本道夫《仏立図》、本学に留学経験のあるスペイン・バルセロナのMaria Bofill の磁器作品、本学卒業生で沖縄県立芸術大学教授となった伊砂俊彦の型絵染作品などを紹介します。

【担当学芸員によるギャラリートーク】

6月24日(火)12:15~12:45

(画像:宮本道夫《仏立図》 2011年)

 京都工芸繊維大学美術工芸資料館では、展覧会「日本を駆ける近代の風ー暮らしのデザイン、魅せるデザインー」を開催します。本展は博物館実習の一環として、本学学生がキュレーションと展示を行いました。急激な近代化のうねりの中で、日本人の生活は大きく変容しました。本展は、江戸末期から明治維新を経て昭和初期までの日本の近代化の道のりを、「染色」「広告メディア」「単化ポスター」「百貨店」の四つのトピックで紹介します。近代化の過程で生まれた多彩なデザインや技術、表現のかたちは、時代の息吹や美意識を今に伝えてくれます。

○会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館 2階
○主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○協力:京都・大学ミュージアム連携

 戦争激化のため中止され、幻の万博と呼ばれた1940年の日本万国博覧会。戦後の目覚ましい復興と高度経済成長を背景に、「人類の進歩と調和」をテーマに開催された1970年の大阪万博。そして、いま55年の時を経て、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、ふたたび大阪で万国博覧会が開催されています。
 本展では、この大阪・関西万博の開催を記念して、戦後、日本で開催された国際博覧会のポスターをご覧にいれます。ぜひ懐かしの一品を探してみてください。それにくわえて、近世から近代にかけて京都で制作された、あるいは本校で教材として使用された陶磁器や漆芸品をご覧いただきます。近代において、博覧会という名の競技会が国内外で開催されるようになり、海外のデザイン潮流や技術と無縁ではいられなくなった京都が、伝統を重んじつつ、あらたに造り上げた工芸品の数々をお楽しみください。
        
○会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階
○主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○協力:京都・大学ミュージアム連携
○助成:大阪・関西万博開催記念展覧会事業費補助金

国際文化資料館2025年度企画展Ⅰ

「拓本の美:古代メソアメリカ石彫~オルメカ文明に始まる歴史~」

京都外国語大学は長年にわたってラテンアメリカ諸国との好みを結んできました。とくに国際文化資料館は、メキシコの考古学者であった故大井邦明名誉教授(1944~2009年)のもと、グアテマラ、エルサルバドルで発掘調査を実施し、成果を広く発表してきました。また、その後もニカラグア、コスタリカと調査の範囲を古代メソアメリカと古代アンデスの接点である中間領域に拡大するとともに、関連諸国の大学・研究機関と共同調査をおこなっています。

本学のメソアメリカでの学術研究において長く共同研究を続けてこられた名古屋大学の伊藤伸幸先生は、一方においてメソアメリカの石彫を広く採拓し、実証的な考古学研究をおこなってこられました。拓本の点数は100件を超えると思われ、学術的な価値だけではなく拓本そのものに美を表現されているとも評価されています。

今回の展示では伊藤先生の拓本から選りすぐった10点を中心に“古代メソアメリカの石彫文化の始まり”に焦点をあてています。石碑や祭壇石は、古代メソアメリカ文明のピラミッド神殿前に権力の象徴として建立され、当時の権勢を誇った支配者が、その事蹟を彫りこんだ石です。とくにオルメカ文明とマヤ文明の石碑や祭壇石に彫られた文字や暦の拓本は、大変貴重なものです。

この展覧会を通して、拓本の美しさと古代メソアメリカ文明の初期の息吹を感じていただけると幸いです。

 

会   期:2025年6月16日(月)~8月3日(日)

開館時間:10:00~16:00

休 館 日:土曜日・日曜日・祝日 ※オープンキャンパス実施の8/2~3は開館

場   所:国際文化資料館(第二分館3階・4階)

主   催:国際文化資料館

監   修:伊藤 伸幸(名古屋大学人文学研究科助教)

企   画:南 博史(京都外国語大学共通教育機構教授)

協   力:名古屋大学、京都外国語大学博物館学芸員課程、京都外国語大学ラテンアメリカ研究センター、国際言語平和研究所

このたび芸術館では、『わらわらわらべ 饅頭食いと浮世絵・郷土人形の子どもたち』を開催いたします。

本展は、同時開催の『甘い広告――大正・昭和の洋菓子にみるデザイン文化』と関連し、二つに割った饅頭をもつ愛らしい童子の人形「饅頭食い」を中心に、子どもたちの姿をとらえた浮世絵と郷土人形を紹介します。

なお、本展の展示企画は、2025年度前期 芸術館インターンが行いました。

『甘い広告』展と併せ、ぜひお楽しみください。

このたび芸術館では、『甘い広告――大正・昭和の洋菓子にみるデザイン文化』を開催いたします。

大正から昭和期にかけて、キャラメルやチョコレートといった洋菓子の商品は、工場で機械生産され、菓子の形状や包装の規格化が進められました。そして、これらの洋菓子の消費を促すために、宣伝活動が活発化します。
パッケージ、ポスター、新聞や雑誌の広告だけでなく、映画やコンサートといったイベント、おまけ、PR誌にいたるまで、さまざまなメディアを駆使した数多の広告が街中に流布しました。これらのグラフィックを拾い集めると、色鮮やかで装飾的で、時に洗練され実に甘やかな菓子のデザイン世界が展開されていたことに気づきます。

この展示では、「私たちが使用するあらゆる事物に美的性格を与える多様な活動の総体」としてデザインを捉えながら、戦前日本の製菓会社である森永製菓、明治製菓、江崎商店、新髙製菓が制作・発行したグラフィック資料約80点を通して、洋菓子の甘い味わいがどのようにデザインされたかを辿ります。大正・昭和の菓子文化とデザイン文化が交差するありようを感じていただければと思います。

本企画は、本年度より京都芸術大学芸術館が取り組む「芸術館を活かし、本学学生・教員の制作・研究・教育活動と協働する近現代のアート・デザインの展示」のひとつです。

 

また、本展と同時開催の『わらわらわらべ 饅頭食いと浮世絵・郷土人形の子どもたち』も併せてお楽しみください。

同志社大学歴史資料館分館(ハリス理化学館同志社ギャラリー2階「京都の中の同志社」展示室)にて、『鉾図』を展示しています。この図は岸派4代目の岸竹堂(1826-1897)によって描かれた鉾の真木に飾られる「赤熊(しゃぐま)」で、祇園祭の後に解体して配られ、玄関先などに飾られます。(6月19日~8月3日まで)

 本展“EJ120”では、ル・コルビュジエ(Le Corbusier, 1887-1965)の計画案を含む建築作品の模型を展示いたします。“EJ”とは、ル・コルビュジエの本名であるエドゥアール・ジャンヌレ(Charles-Édouard Jeanneret)のイニシャルを意味します。
 これらの模型は、シンガポールの建築事務所RT+Q Architectsのプライベート・コレクションであり、インターン生によって制作された模型シリーズの第2弾です。RT+Qでは、インターン生が最初の1週間にル・コルビュジエの作品について研究し、模型を制作することが20年来の伝統となっています。その目的は、20世紀を代表する建築家の想像力と多様なデザインを知ってもらうことにあります。模型の数は300点を超え、個人のコレクションとしては最大規模といわれています。
 “EJ120”は、ル・コルビュジエの『東方への旅』[Voyage d’Orient, 1911]になぞらえて、これまでに中国、インド、オーストリア等を巡回してきました。日本国内では、本展が初の開催となります。また、シリーズの第1弾である“LC150+”も同様に、現在アメリカ国内等を巡回しています。これらの巡回展は、パリのル・コルビュジエ財団の後援を受けて開催されています。
 ル・コルビュジエの作品に広く親しんでいただくとともに、彼のデザインに対する深い想像力と、インターンたちの情熱と熱意の証である模型をお楽しみください。

 

○会場:
京都工芸繊維大学美術工芸資料館 2階

○主催:RT+Q Architects、KYOTO Design Lab、京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○協力:Fondation Le Corbusier、京都・大学ミュージアム連携、Alliance Française de Singapour、SUTD – Architecture and Sustainable Design、NUS – Department of Architecture、Singapore Institute of Architects

本展示のテーマは、数学の生み出す形と物理現象の生み出す動きの美しさや不思議さです。数理的な内容をそのまま説明するのではなく、芸術的なオブジェやインタラクティブな活動、パフォーマンスなどに昇華させることで、訪れた方々にその魅力と驚きを感じていただけるように工夫しています。

数学の様々な奥深い概念 – 無限、フラクタル、多面体、曲面、射影、周期、軌跡、4次元など-を多彩な視点から体感いただけます。これらの体験を通じて、数学や自然の持つ神秘に触れ、さらには「この背後にある数学って何だろう?」と興味をもつきっかけになればと願っています。

※タイトルの「夢幻」は「無限」という概念にインスパイアして名付けられました。今回展示するイマジナリーキューブを用いたさまざまな造形や、球体・円筒などを使ったオリジナルのジャグリングのイメージも掛け合わされています。※

【概要】陶芸家 石黒宗麿の家は、八瀬の端っこにある。石黒さんは、よく縁側に腰を下ろし、庭を見ながら思索に耽っていたという。ここからどんな景色を見ていたのだろう。正面には比叡山の山並み、庭では妻のとうさんが菜園をし、犬たちが駆け回っている。季節ごとに梅や桜、柿、椿が色づき、鳥たちがさえずる。麓の街道に目を向けると、大八車を引く人々や柴を担いだ女性たちが行き交う。
石黒さんのスケッチブックには、そんな八瀬の景色が何枚も描かれている。けれど、その膨大なスケッチを見ていると、八瀬という土地の風土や風習を描きながらも、ここではないどこかの景色を描いているようにも思えてくる。というのも、スケッチの多くは景色を写生したものではなく、皿や壺に合わせた図案へと展開されているからだ。石黒さんは、山あいの八瀬での暮らしを描き留めることで、どこでもない世界を描き出そうとしたのかもしれない。
とはいえ、残されたスケッチを眺めているだけでは、どうして石黒さんがそれらの景色を描いたのかが分からない。そこで、学内外の作家や研究者に声を掛け、石黒さんが暮らした「八瀬陶窯」でしばらく時間を過ごすことにした。家屋や庭の掃除をしたり、縁側に座って地元の方から話を聞いていると、ふいにそのスケッチが描かれた背景が見えてくる。そうやって石黒さんとの対話を重ねていると、いま、ここから見える世界を描いてみたくなってきた。本展では、石黒さんのスケッチをはじめ、陶芸・建築・庭景・集古・玩具という5つのチームが描き出したスケッチたちをお見せしていく。

【参加作家】陶芸チーム :木村隆(釉薬研究)、田中大輝(陶芸家)、中村裕太(美術家)|建築チーム:惠谷浩子(風景学)、諏佐遙也(模型製作)、本橋仁(建築史家)|庭景チーム:石川知海(御庭植治)、山本麻紀子(アーティスト)|集古チーム:菊地暁(民俗学)、松元悠(版画家・美術家)、麥生田兵吾(写真家)|玩具チーム:尾崎織女(日本玩具博物館学芸員)、軸原ヨウスケ(デザイナー・玩具工芸社)、長友真昭(玩具作家・玩具工芸社)、山名伸生(玩具蒐集家)

【主催】京都精華大学

【助成】公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団

【協力】射水市新湊博物館、京都市左京区役所八瀬出張所、日本玩具博物館、路上観察学会40周年記念事業「路上観察よ いつまでも」

【マンガ】谷本研

【テキスト】中村裕太

【デザイン】仲村健太郎(Studio Kentaro Nakamura)

 

【関連イベント】

オープニングトーク
日時:6月27日(金)18:30~19:30
会場:京都精華大学ギャラリーTerra-S
*申込み不要・無料

なかよしトーク|ビヨンド・ザ・『アウト・オブ・民藝』
ひとびとが日々の暮らしの中から作り上げた民具・民藝・郷土玩具といったモノをめぐって、アートとガクモンのアプローチには、どのような違いがあり、どのような分担や協力が可能なのか?軸原ヨウスケと中村裕太によるリサーチプロジェクト『アウト・オブ・民藝』から今回の「スケッチーズ」に至る経緯を紹介し、アートとガクモンの理想的距離感を考えます。

日時:7月11日(金)19:00~(18:30開場)
会場:京都精華大学明窓館4F
登壇:軸原ヨウスケ+中村裕太
コメンテーター:角南聡一郎(神奈川大学)
司会:菊地暁定員:60名
共同主催:京都民俗学会
*申込み不要・無料


手仕事の学校1|八瀬の民俗・民家・風景・路上観察

民家や風景、路上から八瀬をみつめるトーク&ワークショップ。民家にみる習慣とものづくり文化や、景観にみる地域の風土についてお話します。
またゲストに林丈二氏をお迎えし、一緒に八瀬を歩くことで、路上に隠れたものの面白さを探っていきます

日時:7月12日(土)13:00~17:00
会場:八瀬陶窯
定員:20名
*要申込み・先着順・無料

トーク1「八瀬の民俗と民家(今和次郎、西山夘三、路上観察、瀝青会)」菊地暁(1時間)
トーク2「八瀬陶窯と八瀬の景観」惠谷浩子(1時間)
ワークショップ「八瀬の路上観察」林丈二(路上観察学会、イラストレーター、エッセイスト)(2時間)
ファシリテーター:本橋仁

>>>申込みフォーム:手仕事の学校1
https://forms.gle/RuALYieeL7QoXGtY9


手仕事の学校2|八瀬陶窯の庭・玩具のデザイン

トーク1では、八瀬陶窯の庭の植生を観察し、庭に向けられた石黒さんのまなざしを探ります。トーク2では、かつて八瀬周辺で作られていた麦藁人形や、土人形の源流である伏見人形のデザインについてお話します。ワークショップでは、麦藁と和紙を用いて八瀬の麦藁人形を作ります。

日時:7月13日(日)13:00~17:00
会場:八瀬陶窯
定員:20名
*要申込み・先着順・無料

トーク1「石黒さんのスケッチと庭」山本麻紀子+石川知海(1時間)
トーク2「玩具工芸とデザイン(八瀬の麦藁人形・伏見人形)」軸原ヨウスケ+長友真昭(1時間)
ワークショップ「八瀬の麦藁人形を作る」尾崎織女  (2時間)
ファシリテーター:米原有二

>>>申込みフォーム:手仕事の学校2
https://forms.gle/Nv2Vpbym7tmNcD5K6


ギャラリートーク

日時:7月26日(土)14:00~14:30
会場:京都精華大学ギャラリーTerra-S
*申込み不要・無料

本学には、国内私立大学最大の「反射式望遠鏡」である荒木望遠鏡が設置されています。そこで、「反射式望遠鏡」の歴史を遡ってみると、アマチュア天文家たちの“夢”が垣間見えてきました。

20世紀初頭、アメリカやイギリスで鏡を使った望遠鏡(反射望遠鏡)が作られていく中、ガラス鏡の反射望遠鏡製造技術を日本に持ち帰った山崎 正光、その技術を日本に広めた中村 要、そして中村 要と協働し日本で初めて、ガラス鏡の反射望遠鏡を製作・販売することになる京都の理化学機器メーカー 西村製作所。

企画展「西村製作所と中村要~反射望遠鏡にかけた夢~」では、2026年に100周年を迎える反射式望遠鏡の歴史を取り上げ、どのようにして国産の反射望遠鏡が作られたのか、人と人との繋がりや当時の技術者たちの天文学や望遠鏡に対する情熱が形になるまでの軌跡を紹介します。

今をさかのぼること約550年前、応仁(おうにん)の乱をきっかけに日本は戦乱の世となりました。明日も見えない乱世にあって本願寺第8代蓮(れん)如(にょ)は念仏(ねんぶつ)の教えを世に伝えました。

すると、渇いた大地に水がしみこむように、またたくまに人びとの中に信仰が広まっていったのです。

本展覧会では蓮如以降、戦国時代にあって真宗の教えを伝えた戦国期本願寺の歴史を館蔵史料から紹介します。

また現在、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が開催されていますが、「大坂」という名が初めて確認されるのは蓮如の御(お)文(ふみ)であるとされます。蓮如が坊舎(ぼうしゃ)を建て、以後織田信長との「石山(いしやま)合戦(かっせん)」が集結するまで本願寺があったのが、現在の大阪城の地でした。都市大阪の実質的はじまりは本願寺にあったともいえます。本展では大坂本願寺にも着目したいと思います。

会 期:2025年6月3日(火)~8月3日(日)
時 間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休 館:日・月曜

※ただし、6月15日(日)・6月23日(月)・7月21日(月)・8月3日(日)は開館

[主催]大谷大学 [後援]エフエム京都
観覧料:無料

 かつて、船は各国の科学技術や芸術文化の象徴として、世界中の多くの建築家の注目を集めました。たとえば近代建築の巨匠ル・コルビュジエ(Le Corbusier 1887-1965)は、代表的著作である“VERS UNE ARCHITECTURE”[建築をめざして](1923)の中で「商船」という章を設け、船を新しい建築の実現への第一歩として掲げています。また、彼の代表作のひとつである「マルセイユのユニテ・ダビタシオン」(1952年竣工)は船をイメージしてデザインされたとも言われています。ル・コルビュジエは生涯をとおして、船に強い興味と憧れを抱いていました。
 ル・コルビュジエが船について記した同じ頃、1920~30年代の日本において、船は国力を示す存在と考えられていました。とりわけ海外と日本を結ぶ豪華客船の船室デザインには、中村順平(1877-1977)や村野藤吾(1894-1981)をはじめとする国内の著名な建築家が関わりました。また、京都工芸繊維大学の前身校のひとつである京都高等工芸学校の図案科教授をつとめた本野精吾(1882-1944)も、国内を就航するいくつかの客船の船内装飾を設計しました。海上を進む建造物ともいえる船の室内は、地上の建築と同様に、またそれ以上に華やかに、きらびやかにデザインされたのです。
 本展では、京都工芸繊維大学美術工芸資料館が収蔵する建築資料の中から、村野藤吾と本野精吾が関わった「船」にまつわる資料をご紹介します。設計図面やスケッチから、当時の客船の船室にほどこされた豪華な装飾とデザインをお楽しみください。

〇会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階第1展示室
〇主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
〇協力:京都・大学ミュージアム連携

〇関連企画:
学生による「ミニコンサート」(ヴァイオリン他)
日時:6月13日(金) 12:30〜/16:30〜(各回30分)
7月5日(土) 12:30〜/16:00〜(各回30分)
会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館1階ホール
申込不要・参加無料(ただし入館料が別途必要です)

ハリス理化学館同志社ギャラリー「京都の中の同志社」展示室(当館分館)で、『尊勝寺灌頂記』を展示しています。 この巻物は、尊勝寺(現在の左京区岡崎最勝寺町)で弘安3年(1280)に行われた結縁灌頂(けちえんかんじょう)という仏事の記録を、約60年後の康永2年(1343)に写したものです。 内容は、儀式の式次第とその際に必要な物品などを書き加えたもので、鎌倉時代に行われた仏事のようすを伝える貴重な資料といえます。(5月15日〜6月18日まで)

デザイン・建築学課程建築コースの歴史グループでは、3回生の演習科目・建築設計実習IVで取り組むアーカイブズ課題において、美術工芸資料館などが所蔵する建築設計図面の読解と模型製作を通して近現代の建築について学んでいます。2024年度は、2025年4月にリニューアルオープンする泉屋博古館(竣工:1970年、設計:日建設計、施工:鴻池組・住友建設)に取り組みました。課題の成果を基に新たに作成した模型とともに、泉屋博古館の竣工図面や写真を紹介し、同館の魅力に迫ります。

○会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階第2展示室
○主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○協力:公益財団法人 泉屋博古館

「建築アーカイブズをひらく」は、京都工芸繊維大学美術工芸資料館が収蔵する知られざる建築資料や収蔵に向けて整理作業中の建築資料、あるいはその整理や研究の過程で得られた発見を紹介する小さな展覧会のシリーズです。収蔵庫の内外で人目につかずにいるさまざまな記録に光を当て、都市や建築に関わるさまざまな活動を読み解くことで、これからの都市や建築を考えるための新たな視点を提供するとともに、建築アーカイブズの可能性を発信します。

「建築アーカイブズをひらく」シリーズの第3回は、坂尻一郎(1899-1975)が1921年に京都で立ち上げた愛仁建築事務所の資料群を第1回に続いて取り上げます。
愛仁建築事務所は、自動車販売業を営む日光社の七条営業所(現・富士ラビット、1923年頃竣工、登録有形文化財)の設計者として知られています。2021年に京都市京セラ美術館で開催された「モダン建築の京都」展では、京都駅近くに現存するその建物の設計図面が展示され、大きな話題を呼びました。それは、建物同様の美しく力強い図面表現のためだけではなく、知る人ぞ知る存在であった愛仁建築事務所の仕事が具体的な記録としてはじめて明かされたからでもありました。同展の終了後、ご縁があって、愛仁建築事務所の資料群が京都工芸繊維大学美術工芸資料館に寄贈されることになりました。同館は現在、教員や学生とともに、収蔵・登録に向けて資料群の整理を進めています。この展覧会では、2024年度の作業から見えてきた愛仁建築事務所の活動と資料群の特徴をご紹介します。
遺された図面や文書には、事務所、店舗、旅館、学校、工場、邸宅、長屋、料亭、茶室といった建物だけでなく、ポスター、看板、茶器、石碑、乗合自動車の内装、橋にいたるまで、さまざまなデザインの記録が含まれています。その施主は、自動車、新聞、映画といった近代の大衆文化を象徴する事業の関係者が目立ち、公私にわたって複数の仕事を依頼した例も少なくありません。施主の要望に応えてさまざまに取り組まれた同所の仕事は、メディアを賑わす先端的な建築表現の建物とも、伝統的な建築物とも異なる表現で、京都に暮らすひとびとの日常を彩りました。その実態を記録した資料群は、近代京都のまちを理解する重要な手掛かりとなるはずです。

○会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階ホール
○主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○協力:坂尻仁彦(愛仁建築事務所)

テキスタイル・染織は、長い歴史の中で多くの技法が生まれ継承されてきました。特に日本では気候や文化に培われた世界でも比類のない独自の染織技法が展開され、今なお新しい染織の世界が創造されています。
本展は、京都精華大学テキスタイルで多彩な伝統技法を学び、自身の世界を開拓してきた8人がEight Sceneriesと題して、それぞれの世界観で独自の風景や物語を表現します。作品世界を「旅」するように回遊し、視覚だけでなく触覚や没入感覚でも、作品の空気と温度に触れることができます。
植物染料で伝統工芸を新たな表現に昇華させたもの、繊維素材による造形で現代美術の領域に進出したものまで、「テキスタイル—染織」のもつ革新的魅力と可能性を感じていただける作品展です。

出品作家:熱田聖子、岩井まどか、鈴木大晴、府玻杏、細田あずみ、宮城美穂子、メリンダ・ヒール、渡邉操
主催:旅するテキスタイル実行委員会

本展は、京都精華大学芸術学部映像専攻卒業生 5名によるグループ展です。本展タイトルには、宇宙や自然、生死、破壊と再生、輪廻の循環といった、様々な循環を表現する意味が込められています。また、映像や装置における時間の進行や循環といった、表現手法そのものの循環性も含まれています。

それぞれの視点から「cycle」を表現し、作品や作家だけでなく、ギャラリー空間や来場者も取り込み、この循環が今後も続いていくという想いを込めています。

出品作家:池田慎之介、久保愛子、サイカシン、筒井夏鈴、松本玲果
主催:cycle実行委員会

本展は京都精華大学芸術学部造形学科洋画専攻4回生7名によるグループ展である。様々な表現方法がある中から、私たちは物質(マテリアル)に魅入られて制作に取り組んでいる。
各作家が選んだ一つ一つの物質—マテリアルはただの「もの」にすぎないが、作家が愛し紡ぐことで、「もの」は触れる者の心を揺さぶる存在へと変化する。

作家とマテリアルとの関係が具現化され、自己の精神や見えざる世界が新たなイメージとして浮かび上がる。キャンバス、パネル、紙、ビニール、写真、糸、土…。これら様々なマテリアルを通じて表現される作品は、各作家にとって、救いや執着という複雑な感情が凝縮された「愛」である。

素材、物質を愛した7人の作家が作り出す作品群—Material Love。物質が秘める力と作家が紡ぐ作品、これらは一体何を語りかけてくるだろうか。私たちは知りたい。

 

出品作家:荒井鈴奈、小山正、坂口静香、新谷嘉子、中村琴梨、鍋倉悠希、村田成

主催:Material Love Project

グラフィックデザイン:小手川志歩

日本各地の風光明媚な景観は、古来から「名所(などころ)」と称され、人々の心に感動を与えてきました。このような名所は、和歌の歌枕(うたまくら)、文学、絵画の題材としてだけでなく、古跡名勝のように実際に旅先で立ち寄って体験する場所、今日でいうところの「名所(めいしょ)」としても親しまれるようになり、日本の様々な文化の中に根付いています。

2025年、京都産業大学は創立60周年を迎えます。本展では、創立以来収集されてきた本学図書館の所蔵資料を中心に、和歌や絵画、名所案内記などから京の「名所」を紹介します。中でも、展示初公開となる本学図書館蔵「洛外図屏風」(江戸時代後期)は必見です。

みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

このたび芸術館では、春季コレクション展を開催いたします。本展は、大阪・関西万博開催を記念し、関西にちなんだ2つの特集で構成されています。

「特集Ⅰ」では、幕末から明治にかけて活躍した豊原国周(1835-1900)が描いた浮世絵コレクションより、「関西」を舞台に役者の演技を大胆な構図と緻密な描写でとらえた役者絵(歌舞伎絵)11点を紹介します。

「特集Ⅱ」では、本学教員や卒業生の作品を中心とした学園美術品コレクションより、関西出身で本学ゆかりの作家―本学で教鞭をとった川村悦子(1953–)と八幡はるみ(1956–)、本学大学院修了生である津上みゆき(1973–)―による移ろいゆく季節をヴィヴィッドに捉えた作品4点をシルクロード工芸品とともに紹介します。

芸術館では、学生と教員が協働し、芸術館収蔵品や教員・学生の作品の活用を進めています。学生とともに作り上げた2つの特集展示をぜひお楽しみください。

2025年3月20日(木曜日・祝日)から2025年5月25日(日曜日)まで、令和7年度京都市立芸術大学芸術資料館展覧会 第1期「herstories-女性の視点でたどる美術史」を開催します。

「herstories-女性の視点でたどる美術史」は、京都市立芸術大学初の女性学長である赤松玉女の退任を記念し、女性の視点から美術史を再解釈する試みです。これまで男性中心で語られてきた美術史の中で、女性芸術家や教育者たちが果たしてきた役割に焦点を当て、多様な社会的・文化的背景を浮かび上がらせます。本展では、赤松玉女を中心に、大学の歴代女性教員たちの作品や教育活動を紹介し、彼女たちが紡いできた「herstories」(女性の物語)を描き出します。さらに、現代におけるジェンダーや多様性に関する対話を促進し、新しい美術史の構築を目指す場を提供します。

【本展担当教員によるギャラリートーク】

3月25日(火)12:15~12:45

4月22日(火)12:15~12:45

(画像:上野リチ《壁紙》 1928年)

わたしたちは「ながれ」の中に生きている。
朝から夜へ、内から外へ、生から死へ。
紙や印刷の加工で表現を追求する
プロジェクト授業「ビジュアルプロダクト」
あらゆる生活に付随する「ながれ」を
作品のテーマとして視覚化を試みました。
わたしたちの背景には様々な物語があります。
作品は、個々の体験から得た物語の1シーンを切り取り表現。
それぞれのシーンを集めて一連のエピソードを形成した
『sequence(シークエンス)』として
楽しんで鑑賞いただければ幸いです。

出展学生:
キャサリン・セリシア ニオ、小手川 志歩、月野茜、道佛幸祐、西立野ひより、平川和照、フ・ヨウテイ、細見陽向、ラム・チュンヤン

担当教員:王怡琴、峠田充謙、増永明子

2024年度博物館学芸員課程修了展(その4)として「星空教室」を開催しています。

星は古くから人々の生活や信仰と密接な関係があり、星や星座に関する神話や物語が数多く語られてきました。しかし、近年、京都のまちなかも、ビルやマンションの建設が進み、星空を見る機会が少なくなっています。「星空教室」は、星や星座について学び、星空に興味を持ってもらいたいと考え企画しました。

本展覧会を通して星や星空の知識を深め、星や星座が生み出す宇宙の美しさへの関心を高め、星空に親しみを持っていただけたらと思います。

 

会 期:2025年3月21日(金)~2025年3月28日(金)

時 間:10:00~16:00

休館日:土曜日・日曜日

場 所:国際文化資料館(第二分館3階)

主 催:国際文化資料館、博物館学芸員課程

協 力:京都外国語大学教育支援課、国際言語平和研究所

監 修:南 博史(博物館実習担当教員)

 

◇ワークショップ◇

「ビーズで星座作り」

大谷大学は明治34年(1901)に東京巣鴨(すがも)で開学した真宗大学(しんしゅうだいがく)にはじまり、大正2年(1913)には京都市小山(こやま)の地に移転し、現在に至ります。本展覧会では、明治・大正・昭和の歴代学長の肖像と、それぞれの学問・研究に関する作品を紹介します。

学長は、初代学長清沢満之(きよざわまんし)から現在まで29代を数えます。その肖像は、学恩を受けた人びとの感謝の意と師を懐かしみ顕彰する思いから制作されたものです。いずれも当時交流のあった画家によって描かれており、往時は旧講堂に掛けられていました。

これらの肖像を通じて、大谷大学の歴史と大学の発展のために力を尽くした方々の思いに触れていただければ幸いです。また本年は、大谷大学の建学の精神として位置づけられる「大谷大学樹立の精神」が、第3代・佐々木月樵(ささきげっしょう)学長によって大正14年(1925)に発表されてから100周年を迎えます。そこにこめられた願いにも触れていただきたいと思います。

 

2025年4月1日(火)~5月10日(土)

[開館時間]10時から17時(入館は16時30分まで)

[休館日]日・月・祝(ただし4月28日(月)は開館)

[主催]大谷大学 [後援]エフエム京都

観覧料無料

当館所蔵の、二条家(五摂家のひとつ)伝来の雛人形の展示を、分館(ハリス理化学同志社ギャラリー2階「京都の中の同志社」展示室)でおこなっています。期間は3月~4月中旬を予定しています。どうぞご見学ください。

〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入
同志社大学今出川キャンパス ハリス理化学館
https://harris.doshisha.ac.jp/doc/guide/access.html

 刀剣を装飾する刀装具は、鐔と三所物と呼ばれる目貫・笄・小柄が代表的です。柄と鞘のあいだに位置する鐔は、接近戦の際に相手の刀を受け止めるために必要であり、中央の穴には刀身を、左右の穴には笄と小柄(小刀)を通します。これら刀装具には早くからさまざまな意匠がほどこされ、強さや吉祥をあらわすものもあれば、文学的な主題を扱ったものもあります。また、髷を整えるなど身だしなみのために用いられたとされる笄は、しだいに結髪後に挿し込んで髪を飾るものへと変化しました。笄に加えて櫛や簪は多様な髪型が生まれるのに伴って髪飾りとして発達し、多彩な意匠がほどこされました。
 京都工芸繊維大学美術工芸資料館で刀装具や髪飾りの所蔵がされてきたのは、意匠性と機能性を兼ね備えるものとして、恰好なデザイン教材と考えられたからでしょう。このたび新たに鐔をはじめとする刀装具約670点と髪飾り約180点を収蔵し、大きくその幅を拡げることとなりました。
 本展は、新たにコレクションに加わった刀装具や髪飾りの一部を公開するとともに、鐔を中心にそのデザイン教材としての可能性を探ります。鐔は円や角、木瓜などさまざまなかたちを持ち、戦いのための適切な大きさ・重さといった条件を満たしながらデザインされています。そんな鐔そして髪飾りのかたちとデザインを通して、日本において育まれてきた身に着けるものへ美を追い求める心に学んでいただければと思います。

会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館1階(第1・第2展示室)
   ※ただし第2展示室は4月7日(月)までとなります。

 「建築アーカイブズをひらく」は、京都工芸繊維大学美術工芸資料館が収蔵する知られざる建築資料や収蔵に向けて整理 作業中の建築資料、あるいはその整理や研究の過程で得られた発見を紹介する小さな展覧会のシリーズです。収蔵庫の内外で人目につかずにいるさまざまな記録に光を当て、都市や建築に関わるさまざまな活動を読み解くことで、これからの都市や建築を考えるための新たな視点を提供するとともに、建築アーカイブズの可能性を発信します。

 「私は街の診断師だ」(北沢恒彦『自分の町で生きるには』(晶文社、1981年))
北沢恒彦は京都市中小企業指導所の職員として1970年代から1990年代にかけて京都の商店街、小売市場、個店の商業診断調査を行い、まちのあり方を思案した人物です。その調査には「京都ベ平連」や「思想の科学」など北沢が所属した市民活動の仲間をはじめ、京都工芸繊維大学や京都精華大学などの学者、学生、写真家、デザイナーなどが参画しました。彼らは、大型店舗やスーパーに圧倒され失われつつあった京都の商いの場をそれぞれの視点で分析し、記録を行いました。
本展覧会では美術工芸資料館に寄贈された資料を通じて、北沢恒彦らがどのように「まち」を思考し、調査を実施したのかを読み解くと共に、ポスト経済成長期の京都の姿を、彼らの調査の記録である診断報告書、巡回レポート、写真、北沢と商人との手紙から描き出します。

会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館1階ホール

◎関連企画
○ギャラリートーク
日時:3月29日(土) 11:00~/13:00~/15:00~(各回30分)
定員:各回10名程度(申込不要、先着順)
解説:和田蕗(岐阜工業高等専門学校建築学科助教・本展企画担当)

2024年度博物館学芸員課程修了展(その3)として「明治から現代に紡がれた養蚕〜渋沢栄一から紐解く織物産業〜」を開催します。

養蚕業は明治に日本の近代化を推し進める基幹産業となり、現在の繊維産業は発展してきました。しかしながら、その中心となっていた日本の伝統的な着物は、生活環境の変化などにより需要が大幅に減少しています。さらに近年は後継者不足といった課題も抱えています。一方、富岡製糸場が世界文化遺産に認定されたことにより、養蚕業が果たした役割や日本の染織文化に再び注目が集まっています。新しく発行された1万円札の渋沢栄一は、富岡製糸場の創設など日本の繊維産業の基礎を作りました。

本展は日本遺産や渋沢栄一を切り口に、日本の繊維産業の歴史や現状、技術の素晴らしさについて紹介します。そしてこの展覧会が繊維産業だけでなく日本の伝統文化や技術の継承についても考えるきっかけになればと思います。

 

会  期:2025年2月27日(木)~3月21日(金)

時  間:10:00~16:00

休  館  日:土曜日・日曜日・祝日・本学が定める入構不可日

場  所:国際文化資料館(第二分館4階)

主  催:博物館学芸員資格課程、国際文化資料館

協  力:藍のふるさと阿波魅力発信協議会、かかあ天下ぐんまの絹物語協議会、日本遺産「桑都物語」推進協議会、丹後織物工業組合、桐生織物協同組合、京都工芸繊維大学生物資源フィー  ルド科学教育研究センター、京都外国語大学教育支援課、国際言語平和研究所

監  修:南 博史(博物館実習担当教員)

 

◇ワークショップ◇

「糸繰り体験~繭から糸を作ろう~」

動物は人類誕生のときから人間のすぐそばで生きてきました。ときに神聖視され、ときに人の役に立ち、ときに食用となり、またときには人を襲う恐ろしいものでもありました。それだけに動物は人間の造形物に頻繁に登場します。東洋では「花鳥画」というジャンルが古くから確立しており、とくに重要な主題だったといえるでしょう。人間はそうした動物たちの姿から、空想の生き物、つまり怪物も多く生み出しました。古代ギリシアのグリフォンやキマイラ、そして日本の鵺のように、そうした怪物の多くは実在の動物を組み合わせて作られたものです。
本展では嵯峨美術短期大学として出発した本学の初代学長である佐和隆研とその調査団がインドから持ち帰ったオリッサ州の工芸品から、京都で生産された輸出用の貿易扇原画、そして日本各地の郷土玩具などに表わされた実在の生き物、架空の生き物をご覧いただきます。
現在、われわれ人間の活動に帰せられるさまざまな事柄を要因とする気候変動が地球の姿を変えつつあります。生き物もその影響を受け、絶滅のおそれにある種、異常発生する種がますます増えています。結果的にそれが人間に返ってきていることは、スーパーマーケットに並ぶ品々を見るだけで明白です。
この展覧会は、ほんの小さなものにすぎません。けれども私たちとともにあった生き物に思いをはせ、人類と生き物の関係を見直すわずかなきっかけとなれば幸いに思います。

明治22年(1889)、本部構内にあたる場所に旧制第三高等中学校が設置され、それまで愛宕郡吉田村と呼ばれていた近郊の農村から、現在わたしたちが目にするような都市の一隅へと、界隈の景観は大きく変貌していくことになります。
構内に残される遺跡の調査成果と、関連する研究を軸に紹介するシリーズ「文化財発掘」の今回は、このような、大学が所在する地域の歴史とのかかわりに焦点を当てます。歴史都市郊外としての盛衰を物語る構内からの出土資料に加えて、遺跡としても確認される古道や地割などをつぶさに記した古絵図、そして、そこに記載が見出され今もこの地に伝承される剣鉾祭礼の姿などを、すべて地域における遺産としてとらえ展観します。
これらを通じて、遺跡の上にある大学の存在に理解を深めていただくとともに、キャンパスの空間と地続きでひろがる「大学のある街」の歴史について、今を生きる私たちとも接点をもつ豊かで身近なものと実感する機会となることを、願っております。

立命館宇治高校3年生が学校設定科目Well-beingの授業のなかで、Well-beingな世界とはどのようなものかを
考えています。Well-beingな世界にするために、考えてほしい問いをポスターにまとめています。

The exhibition “Echoes of Peace: Contemporary Student Anti-War Movement in Kansai and the World” presents the unyielding spirit of youth in the fight for peace.
It highlights the actions of students from Kansai and beyond who have addressed conflicts such as those in Ukraine, Israel-Palestine, and Myanmar, demonstrating their solidarity and resilience in the face of global challenges. Through evocative photographs, artifacts from protests, peace marches, charity events, and encampments, witness the tangible impact of their courage and conviction.
The exhibition also features documentary footage and interviews with students actively engaged in these activities, capturing the essence of their anti-war activism. Together, these elements illustrate the interconnected struggles for peace and the enduring impact of youth-led movements across cultures and communities.

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展覧会「Echoes of Peace- 平和の声:関⻄と世界における現代学⽣反戦運動」は、平和を求める若者たちの不屈の精神を描き出しています。
本展では、ウクライナ、イスラエル・パレスチナ、ミャンマーといった紛争に⽴ち向かう関⻄や海外の学⽣たちの⾏動を取り上げ、グローバルな課題に対する彼らの連帯と強さを⽰します。
抗議活動、平和⾏進、チャリティーイベント、キャンプなどで使⽤された資料や⼼を揺さぶる写真を通じて、彼らの勇気と信念が⽣み出す具体的な影響をご覧いただけます。また、これらの活動に積極的に関わる学⽣たちへのインタビューやドキュメンタリー映像も展⽰され、彼らの反戦運動の本質が映し出されます。これらの要素を通じて、平和を求める闘いのつながりや、⽂化やコミュニティを超えた学⽣主導の運動がもたらす継続的な影響を⽰します。

会場
立命館大学国際平和ミュージアム 2F ピースギャラリー

1/21~2/22に、第33回ハリス理化学同志社ギャラリー企画展「京田辺と同志社~考古学の世界から~」を開催します。京田辺市との共催です。

 

企画展の趣旨

同志社大学京田辺キャンパスは1986(昭和61)年、京都府綴喜郡田辺町(現在の京田辺市)に開校された。田辺町の頃には田辺キャンパスと呼ばれていた。キャンパスは広大な敷地を有し、その開発に先立ち、敷地内の遺跡の有無の確認と発掘調査が行われた。遺跡調査に伴う拠点となる建物が同志社国際高校の東隣(現在のテニスコート)に建設された。京田辺キャンパス最初期の建物の一つである。調査の結果、弥生時代から中世にわたる各時代の遺構・遺物が見つかり、これらの多くが当時の関係者の努力によって遺構保存されることとなった。京田辺には大学構内だけでなく歴史的に重要な遺跡が数多く存在するものの、地域を超えての周知までには至っていない感がある。
今回の展示では、先人が残してくれた京田辺キャンパスの遺跡と、京田辺市のご協力のもと京田辺市所蔵の資料とともに京田辺地域の歴史を垣間見ていくこととする。

博物館学芸員課程修了展(その2)として「生活を彩る色と柄」展を開催します。

近年、日本のアニメといったサブカルチャーにおいて、日本の伝統模様が使用され注目されています。また伝統模様とも関わりが深い色にも無数の名前や意味が存在し、私たちが使っている物には必ず色が使われ、それらは国や地域によって様々な特色を持っています。

今回の展覧会では、そのような世界の国々の中でも、私たちが暮らす日本の「伝統模様」や「色」に焦点を当ててみたいと思います。

 

会  期:2025年1月21日(火)~2月18日(火)

時  間:10:00~16:00

休館日:土曜日・日曜日・祝日・本学が定める入構不可日

場  所:国際文化資料館(第二分館4階)

主  催:国際文化資料館、博物館学芸員課程

協  力:京都外国語大学教育支援課、国際言語平和研究所

監  修:南 博史(博物館実習担当教員)

 

◇ワークショップ◇

「コラージュ」

 

「管/穴」は小説『不思議の国のアリス』や映画『ムカデ人間』など、ジャンルを超えて多くの表現の中で登場してきました。本展示も広義の管/穴を扱いながら制作を行う作家の展覧会です。 岡﨑未樹による葬いのための穴をテーマにした映像作品、兒玉真太郎の炭鉱の坑道と石炭層をモチーフにしたインスタレーション、佐々木大空の筒状の音響作品、ヤマモトナツキの内臓肉(=管)をモチーフにしたインスタレーションなどを中心に、4名の活動を展示します。管/穴は、空洞という言葉が示すような「空」の部分に着目され、「ないけれどあるもの」として扱われることがあります。別世界への入口である穴や、地下世界でどこまでも続いていく管のイメージなども、認識できないものとしての管/穴であると言えるでしょう。一方で、私たちの取り組みは「あるけれど捉えがたいもの」へのアプローチであると考えます。本展には、自分で掘った穴だったり、産業で利用される穴だったり、構造としての管であったり、一見すると把握できそうな管/穴が登場します。しかしそれらは、家族の死や、遠方で生きる人物との距離感、自己と他者の関係性、身体の制御不能さといった、「掴みきれないもの」に対して制作を通して接近しようとした様子が表れています。本展示は私たちにとって通過地点のような存在でもあり、展覧会後も管派/穴派の各々は制作やリサーチを続けていきます。

 

関連イベント

「管/穴の中サミット KYOTO 2025」
(参加アーティストによるトークイベント)
日時:2025年2月25日(火)13:00 – (1時間程度)
会場:展示会場内イベントブース

ヤマモトナツキ「もぐらジオ」
(公開ラジオ収録)
日時:不定期開催(作家のSNSでお知らせします)
会場:展示会場内イベントブース

 京都工芸繊維大学美術工芸資料館は、京都を拠点に写真家として活動した畠山崇(1944-2022)の写真(ポジフィルム、スライド、デジタルデータ等)と関連資料の遺贈を受けました。それを記念して昨年2023年度より「畠山崇の写真」展をシリーズで開催しています。二回目となる今回は、「畠山崇の写真II 京都を切り撮る」と題して、地元京都を熟知した畠山が撮影し切り取った京都のさまざまな表情を紹介します。
 京都在住であった畠山は、京都の工芸の世界、芸事の世界、華道・茶道の世界とも繋がりが深く、いけばなや器の数々、茶事や祭事などの催し、京都の家々に伝わる古美術や神社仏閣、庭園などを写し撮ってきました。それらの写真は、『淡交』『なごみ』『陶説』といった専門雑誌のみならず、『別冊太陽』『和楽』などの京都特集に掲載されてきました。
 今回の展覧会では、北野天満宮や貴船神社、伏見の酒蔵など、京都の代表的な観光地でもある名所旧跡、祇園祭や京町家の情景といった京都ならではのイメージとともに、菓子や料理、日々の道具など京都の暮らしに欠かせないモノたちを切り取った写真をご覧いただきます。特に、身近なモノに注がれる畠山の眼差しには、「物撮り」を得意とした写真家らしい個性が宿っています。それは光と影そして形に対する冷徹な計算とモノの温かみの両方を同時に感じさせるもののように思われます。
 なお、今回の展示写真は35mmスライドフィルムのデジタルスキャンによるプリントと、4×5ポジフィルムをデジタルスキャンしたプリントで構成されています。雑誌掲載時の写真は誌面構成応じてさまざまにトリミングされていますが、今回はほぼ撮影時のままトリミングなしの状態でのプリントを展示しています

フランス人アーティスト、ポール・コックスが1990年代から現在まで手がけたポスターの展覧会を開催します。彼の代表的な作品であるナンシー・オペラ座とリール・北劇場それぞれのポスターを中心に、翻訳家、ふしみみさをとともに制作した日本の神話えほんシリーズも紹介します。日本の神話を描く上で、取材時に描きためたスケッチから、アーティストとしての視点や緻密さが垣間見れる展示となっています。

本展は学部・専攻の異なる12人の作家が本展のために偶然集まった展示会です。そのため、偶然の交わりを軸に本来交わることのない「深海」と「透明」をメインテーマとしました。

タイトルの「光の届く」には、本来光の届かない「深海」に「透明」な光を届けるという意味を込めています。また、本展は来場者の方々にも光を届けてもらいたく、会場全体を暗くし照明も最小限に抑えており、来場者の方々にスマホライトを灯してもらいながら鑑賞していただく展示会となっています。
12人の作家が深海にどのような光を届けるのか、そして来場者の方々に光を届けていただくことで生まれる作品との偶然の交わりを楽しんでいただけましたら幸いです。

2024年度 博物館学芸員課程修了展

パネル展「今日(京)を生きる絶滅危惧種」

博物館学芸員課程修了展としてパネル展「今日(京)を生きる絶滅危惧種」を開催しています。

地球の深海に生き物が生まれてから40億年。2024年現在、さまざまな動物が生まれてきていますが、生まれるよりも急速に絶滅が進んでいます。絶滅のスピードは年々加速していて、2億年ほど前の恐竜がいた時代には1000年の間に1種類の生物が絶滅したと考えられていますが、200~300年前にかけては4年で1種、100年前には1年で1種のペースになり、そして1975年には1年間で1000種、今では1年間に4万種以上の生物が絶滅しているとされています。その絶滅の原因には、人的要因も多く関係しています。

本展覧会が京都の長い歴史の中で、絶滅していった生物とその絶滅した理由、絶滅のおそれのある生物、絶滅から守る解決策を知るとともに、京都の環境の変化にも目を向けるきっかけになればと思い企画しました。

 

 

会  期:2025年1月14日(火)~30日(木)

時  間:10:00~16:00

休館日:土曜日・日曜日

場  所:国際文化資料館(第二分館3階)

主  催:国際文化資料館、博物館学芸員課程

協  力:京都府総合政策環境部自然環境保全課、京都水族館、京都精華大学

三菱自動車工業株式会社、近畿大学、京都外国語大学教育支援課、国際言語平和研究所

監  修:南 博史(博物館実習担当教員)

 

〇教育普及活動

・展示するヘビ4種の長さを触って体感できるハンズオン展示

・京都の方言で何とよばれているかクイズ

 

平安の都ができてから、京都はながく日本の中心として栄えてきました。今回の展覧会では、絵画作品や古地図に描かれた京都の様相を、大谷大学博物館所蔵の作品から紹介します。
同じ描かれるといっても、絵画や図面はもとよりその制作目的も異なり、まったく違う表現がなされています。
絵画では洛中洛外の名所を描いた洛中洛外図などが有名ですし、四季折々の京都の風俗を描いた絵巻なども多く存在します。
一方、江戸時代以降に多く制作された古地図は平面に京都の町々や通りや禁裏、公家・大名の屋敷、神社仏閣などを描くのが基本ですが、用途や制作意図によって古地図自体にも記される情報が異なるなど、バラエティ豊かな京都のすがた、かたちが表現されてきました。
平安のむかしの京都を考証的に描いた京都図、江戸時代につくられた大小さまざまな京都図、そして俯瞰的に都市の様子を描いた「洛中洛外図屏風」などから、時代の変遷とともに姿を変える京都のすがた、また描かれ方によって異なる京都のすがたに触れていただきたいと思います。

立命館中学校美術部と立命館高等学校美術部と有志の生徒たちが、「平和」をテーマに作品を制作しました。時に大きくて漠然とし、時に具体的で身近にも感じる「平和」というものを、どのようにとらえ、どのような表現を行っていくべきなのか…。多くの生徒たちが、テーマに悩み、考えを巡らせながら、自分なりの平和を表現していった作品たちの展覧会です。中学1年生から高校3年生までのそれぞれの平和をぜひご覧ください。

本展では、ともに2023年に京都精華大学を卒業した2名の新進気鋭の作家、三木梨々花とLiisaの作品を紹介する。前者は洋画、後者はマンガと学んだ分野は異なるが、どちらもモチーフに子どもが登場し、言葉を介さない物語性が作品の魅力であることが共通する。
「もういいよ」を合図に始まるかくれんぼ。森の中を一人で分け入って探すときの鬼の子どもの心細さや、近づいたようで見つからない不安。他の子たちの気配を遠くに感じながら、しばし一人だけで隠れる子どものドキドキ感。「みいつけた!」は、隠れている側からすれば「見つかってしまった」でもあり「見つけてもらえた」という安心感でもある。悔しいけど嬉しい。誰もが経験したかくれんぼに凝縮される人間模様や表裏一体に絡み合う様々な感情は、人と人との繋がりにおける永遠のテーマのように感じられる。
子どもの純粋さと残酷さといった矛盾を孕む本質に向き合い作品を作ってきた三木梨々花は、作品の表と裏で異なるイメージで子どもを描き、その精神や個性を多面的に表現する。会期中は作品の配置を毎日変え、物語を進展していく。Liisaは子どもが登場する風景を描くが、日常と非日常、懐かしさと違和感がクロスし、鑑賞者に記憶と空想を行き来させる。さらにマスキングテープによる線が空間を支持体として広がり、現実の世界に物語が侵食していく。
空間に広がるインスタレーションを通じて、鑑賞者には作品世界と自身の幼少期を重ねて体感してもらいたい。未完成だった「私」や「あの子」を思い起こし、大人になっても私たちが持っている「子どもの心」を見つめる機会になればと願う。

 京都高等工芸学校シリーズ第4弾は、石膏像をとりあげます。
 京都工芸繊維大学の前身校のひとつ京都高等工芸学校は、明治35年(1902)、京都の伝統産業の近代化と新しいデザインをうみだす人材育成を目的として開校しました。同校のデザイン教育の要はデッサン指導でした。伝統にとらわれない独自のデザインをうみだすための基礎能力として、実物の写生によりモノのカタチを正確にとらえることが重視されたのです。そこでモデルとして、海外から取り寄せられたのが《ミロのヴィーナス全身像》をはじめとする石膏像の数々でした。京都工芸繊維大学美術工芸資料館には、1794年開業のルーブル美術館ムラージュ工房やドイツのギプス・フォルメライ、また明治早期に東京赤坂で石膏像の製造販売を手がけた菊地鋳太郎(1859-1945)による石膏像など、開校初期に収集された11点の石膏像が残されています。これらに加え2020年には、戦後の収集品を含む40体をこえる石膏像が学内から発見されました。
 開校当時、デッサンを軸とする「画学及び画学実習」を受け持ったのは、図案科の初代教授で洋画家の浅井忠(1856-1907)でした。浅井が青年期にまなんだ洋画塾、彰技堂や日本初の美術学校として知られる工部美術学校では、海外から取り寄せた石膏像をつかったデッサン指導がおこなわれており、浅井はこうした教育のノウハウを積極的に取り入れました。
 本展では、ルーブル美術館ムラージュ工房による《ミロのヴィーナス全身像》や菊地による《ラオコン像》など京都工芸繊維大学が所蔵する石膏像を一挙に公開するとともに、京都高等工芸学校の生徒によるデッサンをあわせて展示し、当時のデッサン教育の一端をご覧いただきます。

◎関連企画
○シンポジウム「デッサンモデルとしての石膏像」
明治~戦前期の美術教育機関における石膏像の果たした役割について考えます。

日時:2025年2月16日(日) 13:15~16:50(13:00開場)
会場:京都工芸繊維大学60周年記念館 1階
入場無料、申込不要

13:15      ご挨拶
13:20~14:20 基調講演「石膏模像小史 〜欧州から近代日本へ」
         金井直/信州大学人文学部・教授
14:20~14:50 報告「京都市立芸術大学芸術資料館の石膏像について」
         松井菜摘/京都市立芸術大学芸術資料館・学芸員
14:50~15:20 報告「京都工芸繊維大学の石膏像について」
         和田積希/京都工芸繊維大学美術工芸資料館・特任専門職
             (学芸員)
休憩
15:35~16:45 ディスカッション
         司会:並木誠士/京都工芸繊維大学美術工芸資料館・館長
16:45      ご挨拶

*当日、美術工芸資料館は閉館中ですが、シンポジウム終了後に1階展示のみご覧いただけます。

○主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○協力:京都・大学ミュージアム連

本展覧会は、京都精華⼤学芸術学部造形学科に所属する 3 回⽣ 7 名によるグループ展です。 私たちは、年齢、⽣まれ育った場所、使⽤する⾔語、専⾨とするメディアなど様々な違いを抱えています。根底にある価値観がバラバラな中で表出される作品にはどのような関係性が⾒出せるでしょうか。
会場は7つの章に分けられ、それぞれの作家の作品と背景にある物語を紡いでいく形で展開します。
展覧会タイトルの「etc…」は、英語で「など」を⽰す「etc.」と、⽇本語の⽂章で余韻や関連する語をつなぐときに使⽤される「…」を組み合わせた⾔葉で、多様なバックグラウンドを持つ作家をつなぐという意味を持っています。
偶然の重なりで出会った 7 名にとって、なぜアートが必要なのか、⼈間にとって根源的な表現という⾏為から何を受け取るのか。様々な物語の交錯から新しいインスピレーション/価値観が⽣まれることを願います。

ごあいさつ

私にとって、「家族」とは「健康」に似ています。健康な時に「健康であること」を意識しませんよね。
病気になって初めて自分の健康状態に敏感になります。「家族」も「健康」と同様に、「このまま、いつまでも同じ形が続くわけではない」「良いこともあれば悪いことも起こる」と知った上で、最悪な状態に陥らないようにマネジメントする必要があると思います。
子育ての悩み、親世代の介護問題、夫婦課題、家族には色々なことが起こります。何も起こらない家族は、世の中には一組もありません。だから「何も起こらない家族」を目指すのではなく、何が起こっても「なんとか乗り越えることができる」力を身に付けるべきです。漫画「木陰の物語」に触れることで、さまざまな家族のあり方や考え方に出会います。漫画には答えはありせんが、心のどこかに響き、困った時の味方になりますように、そして明日への元気な一歩に繋がれば、私はとても嬉しく思います。

【関連企画】
物語と土地の力 ~東日本・家族応援プロジェクトとフクシマを巡る旅~
第1部 東日本・家族応援プロジェクトの軌跡 2011~2023
第2部 フクシマからチェルノブイリへ-往還する物語と土地の力-

■会 場:立命館大学国際平和ミュージアム1 階 企画展示室
■会 期:2025年1月13日(月)~30日(木)
■主 催:立命館大学大学院人間科学研究科 東日本・家族応援プロジェクト

 京都高等工芸学校シリーズ第3弾は、アメリカの工芸デザインをとりあげます。
 明治35年(1902)、京都の伝統産業の近代化と新しいデザインをうみだす人材育成を目的として京都高等工芸学校が開校しました。同校では、教材としてポスターや工芸品など多くのデザイン資料が収集されました。校長の中澤岩太(1858-1943)をはじめ、図案科初代教授をつとめた洋画家の浅井忠(1856-1907)や建築家の武田五一(1872-1938)らは、留学や「アール・ヌーヴォーの勝利」と謳われた1900年パリ万国博覧会をつうじて、ヨーロッパの技術やデザインをまなび、積極的にその手法を教育に取り入れました。そのため開校初期の教材にはヨーロッパ由来のものが多くみられます。
 一方で、1860年代後半から本格的に産業革命を展開したアメリカは、独立100周年を記念した1876 年のフィラデルフィア万国博覧会の開催をきっかけに、多数の博覧会を成功させ、19世紀末にはヨーロッパを凌ぐ生産力をみせるようになります。デザインの分野でも独自のアール・ヌーヴォーを開花させ、世界の注目を集めました。京都高等工芸学校でも、明治39年に図案科助教授の牧野克次(1864-1942)らが渡米し、現地で活躍をするとともに、明治41年には、武田五一も議院建築の調査のため欧米を視察し、サクラメントやワシントンを訪問しています。また1909年からルイス・コンフォート・ティファニー(1848-1932)によるガラス器やルクウッド製陶所、ヴァン・ブリッグル製陶所による陶器などが教材として収集されており、アメリカの新興デザインを強く意識しはじめていたことがわかります。
 京都高等工芸学校の教員たちが注目した19世紀末から20世紀初頭のアメリカの工芸デザインの魅力をお楽しみください。

本展覧会では、江戸時代以降の東本願寺の画事に注目します。江戸時代当初の画事は、狩野山楽をはじめとする京狩野派が担ったことが記録されます。しかし、その後は京都画壇だけでなく狩野探幽ら江戸の狩野派、さらに近代には院展作家の作品も含まれる等優れた作品の数々が東本願寺に所蔵されていました。
 本展を通じて、かつての東本願寺をとりまいた美術品制作と伝世の環境に、思いをはせていただくことができたら幸いです。

~主な展示品~

・「相撲図絵巻」   狩野 山雪 作
・「黄初平図」    円山 応挙 作 
・「狗子遊戯図」   土方 稲嶺 作
・「枳殻御殿春秋図」 岸 連山 作
・「蓮華之図」    幸野 楳嶺 作
・「東山暁色図」   横山 大観作  
                  等
 ※その他、数点の展示物がございます。

国際文化資料館2024年度企画展Ⅱ

「新収蔵品 中国美術展」

国際文化資料館では多様な方面から資料の寄贈を受けており、近年では、いけばな小原流三世家元小原豊雲氏の古代南米美術コレクションや、宮武辰夫氏の台湾などの民族資料コレクションがあります。2019年、本学日本語学科教授彭飛先生の紹介で中国美術品の寄贈を受けました。本展は、京都外国語大学中国語学科創設50周年を記念し、この新たに寄贈を受けた中国美術品計50点を紹介します。美術品は主に青銅器、陶磁器、書画、硯、墨などになります。

今回の寄贈を受けて、国際文化資料館の中国コレクションは、新石器時代黄河流域の彩陶、古代塑像に始まり、近世の書画骨董まで含まれることになり、当館を代表するコレクションのひとつになりました。質の良いコレクションは不思議な引力を持ちます。これをきっかけにさらにコレクションが増え、半世紀を超えて発展する中国語学科と共に日中の文化交流に寄与することができればと考えています。

 

会 期:2024年11月18日(月)~12月20日(金)

時 間:10:00~16:00

休館日:土曜日・日曜日・本学が定める入構不可日(11/21・11/22)

会 場:国際文化資料館(第二分館3階・4階)

主 催:京都外国語大学国際文化資料館

監 修:彭飛(日本語学科教授)、南博史(国際貢献学部教授)

特別協力:周天華、蔡諾傑、葉瑞櫻、平岩美希ほか ※敬称略

協 力:京都外国語大学中国語学科、博物館学芸員課程、国際言語平和研究所

宮崎生まれの画家・坂本正直(1914~2011)は、輺重兵として中国・台湾で二度の従軍経験があり、復員後は美術教師を務めながら、生涯にわたって戦争をテーマに作品を作り続けました。本企画では、坂本が特に強いこだわりを持って取り組んだ戦場での加害行為に関わる作品の展示を通じて、一人の兵士がどのように加害者となっていき、その体験と戦後どのように向き合ったのかを考えます。

広島・長崎以外で暮らす被爆者は、現在 3 万人を超すと言われている。
全被爆者の約 1/3 にあたるこれら「被爆地以外の被爆者」は、周囲の無理解や差別の中、被爆者としての声を各地で上げてきた。
1956 年、日本被団協の結成と同年に、京都の被爆者たちは原爆被災者の会(京友会)を結成した。
死没者の慰霊と生存被爆者の援護を中心にすえた、静かな運動の始まりであった。
本企画では、この京友会の発足から今日に至るまでの過程を、彼ら彼女らの周囲にあった蜷川府政や空襲記録運動など府下の戦後史とともに跡付けていく。

日常の中にある 小さなしあわせに気づくそんな展覧会を目指しました
心が しあわせで満たされたら自然と誰かと分かち合いたいという気持ちも出てきます

自分や 自分の隣にいる人を大切にする
それが一番小さくて でも力強い
平和への近道だと 信じています

 江戸時代を代表する浮世絵師である歌川広重(1797-1858)の名所絵版画の傑作《江戸名所百景》(安政4年/1857)は、幕末の江戸の名所を斬新かつ叙情的なアングルで切り取っている。いまや官庁街の霞ヶ関ではのどかに凧揚げをしており、上野の不忍池はいまも変わらぬ花見客の賑わいがみられる。広重の目を通して、現代のわれわれは、江戸のまちの様子を身近に、そして、どこか懐かしい気持ちで感じることができる。一方、おなじ広重の《京名所》(天保5年/1834頃)は、嵐山や金閣寺といった京の内外の名所を季節感ゆたかに描き出している。
 広重が京や江戸のまちを活写してから2世紀近くを経たいま、京都も東京も大きく様変わりをしている。道路も建物も乗り物も、もちろん人びとの服装や行動も変わっている。祇園社や清水寺のような社寺はともかく、品川にしても滝野川にしても、もちろん霞ヶ関にしても当時の面影は残っていないようにみえる。広重が描いた名所のなかには、もはや名前を残すだけのようなところすらある。でも、ほんとうにそうだろうか。広重の品川とわれわれの品川には、じつは底流のように通じ合う「なにか」があるのではないだろうか。それを写し取ろうとしているカメラマンがいる。
 今回の展覧会では、アメリカ人写真家ブエノ・アレックス氏が広重の描いた名所の「いま」を撮影した写真を展示して、本歌である広重作品がどのように現代によみがえっているのかをお楽しみいただきたいと思います。

○会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館 2階

○主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○特別協力:ブエノ・アレックス氏(東京大学グローバル教育センター・特任講師)
○協力:京都・大学ミュージアム連携

村田泰隆氏によって蒐集・寄贈された蝶類コレクションを展示する「蝶に会える日」シリーズは、今回で三回目を迎えます。これまでの展示では主に海外の蝶を紹介してきましたが、今回は日本の蝶に焦点を当てます。本展では、膨大なコレクションの中から厳選した約三十六箱の標本を通して、日本列島の蝶類相(特に冷涼な環境に取り残された「遺存種」と呼ばれる蝶や、東アジアに固有の蝶であるギフチョウ属、そして南方から飛来し続ける「迷蝶」に注目して)、京都の蝶の今昔、アリとともに生きる蝶、ゼフィルスの多様性、外来種、そして危機に瀕する蝶に迫ります。今回ご紹介するのは日本に生息する蝶のごく一部ですが、都市部の日常生活ではなかなか目にすることのない蝶の標本も展示いたします。蝶の美しい色彩を楽しんでいただき、日本列島の自然が育んだ奥深い多様性とそのかけがえのない価値について思いを馳せる機会となれば幸いです。

※展示室の一角を利用した小規模な展示となります。

京都教育大学教育資料館には多数の楽器が収蔵されています。その中には、教育大学の附属施設であることを反映し、教育のために開発された楽器や、子どもたちの遊びの中で使用され得る玩具的楽器も少なくありません。

本展「楽器の世界:子どもと音楽をつなぐ楽器展」では、世界のさまざまな玩具的楽器や教育用楽器に光を当て、教育という営みのなかで楽器に与えられたさまざまな機能を紹介していくことで、音楽を教えることの意味をあらためて問い直す展示にしたいと考えています。大人も子どももぜひお楽しみください。

 

関連イベント
■科学と音楽のワークショップ:「こすって鳴らす楽器のふしぎ」

講師:上羽貴大(大阪市立科学館 学芸員)
樫下達也(京都教育大学音楽科 准教授)、増田真結(京都教育大学音楽科 准教授)

日時:令和6年11月3日(日) 13時~15時 ※前後に展示見学あり(自由参加)

会場:音楽演奏室

申し込みはこちらから。

■講演会:「世界は楽器に満ちている!:楽器の起源・機能・分類とは」

講師:岡田恵美(国立民族学博物館/総合研究大学院大学 准教授)

日時:令和6年12月1日(日) 13時~14時 ※前後に展示見学あり(自由参加)

会場:附属図書館北館2階 研修・セミナー室1

申し込みはこちらから。

同志社大学歴史資料館分館(ハリス理化学同志社ギャラリー2階)では、特集展示「みやこは遠くなかりけり 中世平泉寺僧侶の道筋をたどる」を、10/19(土)~12/14(土)に開催します。

本展覧会では室町幕府三代将軍足利義満が建立した相国寺(京都五山第二位)の僧侶と平泉寺(福井県勝山市)の僧侶との交流の記録を通して、みやこと平泉寺との結びつきを紹介します。
平泉寺は、奈良時代に創建したと伝わる白山信仰の拠点寺院です。平安時代後期以降は、宗教活動のほかに、経済・政治・軍事的な権力,勢力を持って地城に君臨しました。特に室町から戦国時代には、壮大な社殿・堂塔や、「六千坊」と糊する院・坊(僧侶の屋敷)を漣ね日本屈指の「都市」となりました。近年の発掘調査でも、計画的に区画された院・坊の跡や石垣,石畳道が見つかっています。また、そのころの平泉寺僧侶は地域のみにとビまらず、当時の重要な人物たちと政治的な役割をみやこで担い、活動を行っていました。
会場では、写真や解説パネル、発掘調査で出土した日常生活用の土器陶磁器をはじめ輸入陶磁器の優品や相国寺鹿苑院の仏堂の屋根を飾った瓦などを展示し、平泉寺と相国寺の歴史・文化・相国寺僧侶たちとの交流について紹介します。

みなさまのご来場をおまちしております。

 

京都精華大学ギャラリーTerra-Sでは、ギャラリーの特徴的な展示空間を生かし、活躍する本学卒業生及び教員のアーティストを紹介するグループ展「Seika Artist File #2『Imagined Sceneries ―7つの心象風景をめぐる』」を開催します。

「Seika Artist File」展の第二弾となる本展は、「Imagined Scenery(心象風景)」をキーワードに、石原 葉、岸 映子、佐川晃司、ジダーノワ・アリーナ、高原秀平、西村 涼、山本理恵子の7名の作家で構成します。

絵画制作をとおして、個人の無自覚な視線の可視化や他者との対話について思考し続ける石原。「彩石象嵌」という独自の技法を確立し、独創的な幾何学形体の陶芸作品を生み出す岸。色面や線、幾何学形などをモチーフに、一貫してモダニズム以降の絵画を追究する佐川。人が話す日常や記憶を描いた映像作品をとおして、鑑賞者の記憶と対峙するジダーノワ。自然と関わりながら様々な風景やその印象を縫い合わせるように、一枚の抽象画を描く高原。様々な土地に身を置き、自然物の流動性や壮大な時間の経過を“線”として版に刻みこむ西村。図像同士の関係性と境界に着目し、多様な手法で図と地が共振する絵画を試みる山本。

彼ら・彼女らの作品は、一括りに「心象風景」と語れるものではありませんが、自身の心に浮かんだ景色や思考、記憶をとある風景として、私たちの前に表出させている点が共通しています。作家たちがどのように世界と自身との関係性を意識、思考し、日々考察を続けているのか。7つの展示室を順にめぐりながら、彼ら・彼女らが紡ぎだす「心象風景」をとおして、新たな視点/価値観と出会う機縁となれば幸いです。

 

アーティストプロフィール

石原 葉|ISHIHARA Yo
1988年宮城県生まれ。2011年東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース入学。2020年東北芸術工科大学大学院芸術工学専攻博士課程卒業。2022年より京都精華大学芸術学部特任講師。
現代社会における共同体を「絶え間なく了承を繰り返す場所」と仮定し、個人の無自覚な視線の可視化や他者との対話について絵画制作を通して思考し続けている。
近年の主な個展に、「Walking in the forest」(Cyg art gallery、岩手、2022)、「Who」(靖山画廊、東京、2020)、「Jungle in your eyes」(フリュウ・ギャラリー、東京、2018)など。主なグループ展に、「京都日本画新展2024」(美術館「えき」KYOTO、2024)、「後発的当事者」(原爆の図・丸木美術館、埼玉、2022)、「山形 美の鉱脈」(山形美術館、2020)など。
演劇集団ゲッコーパレード所属。佐藤国際文化育英財団第25期奨学生、神山財団芸術支援プログラム奨学第2期生。

岸 映子|KISHI Eiko
1948年奈良県生まれ。2001年京都精華大学人文学部卒業。2004年国際陶芸アカデミー会員。
多様な表現が可能な陶芸の魅力に惹かれ、土作りから始まる「彩石象嵌」という独自の技法を確立し、独創的な幾何学形体の作品を生み出している。
近年の主な展覧会に「TEFAF Maastricht 2024」(MECC Maastricht Forum 100、オランダ、2024)、「現在日本の第36回 京都美術文化賞受賞記念展」(京都文化博物館、2024)、「京の作家が魅せるInteractive(工芸)」(京都高島屋美術部、2022)、「北海道陶芸の変遷 – 現代陶芸の今」(札幌芸術の森美術館、北海道、2022)、「Pure Form: Japanese Sculptural Ceramics」(Art Gallery of South Australia/オーストラリア、2022)、「International Women’s day」(チェルヌスキ美術館、フランス、2021)など。

佐川晃司|SAGAWA Koji
1955年福井県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程満期退学。1985年から2023年まで京都精華大学芸術学部教員。京都精華大学名誉教授
40年以上、一貫して絵画という表現形式そのものにこだわり、フォーマリスティクな立場から絵画を制作し続けている。本展では、1981~2年頃に制作した佐川にとっての出発点ともなった色面を構成要素とした作品を展示。
主な個展に、「絵画―見ることの向こう」(金津創作の森、福井、2016)、「場からの創出」(豊田市美術館、愛知、2006)、「近作展10 」佐川晃司(国立国際美術館、大阪、1992)など。主なグループ展に、「絵画:想起のかたち 佐川晃司×安喜万佐子展」(奈義町現代美術館、岡山、2023)、「DIALOGUES」(滋賀県立美術館、滋賀、2002)、「水戸アニュアル‘95 絵画考ー器と物差し」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、茨城、1995)、「現代美術への視点ー形象のはざまに」(東京国立近代美術館、東京/国立国際美術館、大阪、1992)など。

ジダーノワ・アリーナ|ZHDANOVA Alina
1992年モスクワ生まれ、北海道育ち。2024年京都市立芸術大学博士後期課程満期退学。2024年より京都精華大学メディア表現学部特任講師。映像作家、キュレーターとして京都を拠点に活動。
人の記憶や人格、その背景にある社会背景に興味を持ち、様々な国や街でリサーチを行う。人が話す日常や記憶を使って、鑑賞者の記憶と対峙するような作品を作る。
近年の主な展覧会に「Unknown Traces」(アートスペース感、京都、2024)、「VIDÉO CLUB KYOTO」(FRAC Champagne-Ardenne フランス、2023)、「第1回MIMOCA EYE」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2022)など。主なキュレーションに「ゆらゆらゆれる記憶と痕跡」(瑞雲庵、京都、2022)、「Symptoms -4つの思考と身体性-」(アートスペース感、2021)など。主な受賞歴に「Kyoto Art for Tomorrow 2021 ‒京都新鋭選抜展-」最優秀賞、ゲーテ・インスティチュート・ヴィラ鴨川国際交流賞(京都文化博物館、2021)など。
https://www.zhdalina.com/

高原秀平|TAKAHARA Shuhei
1990年兵庫県生まれ。2014年京都精華大学芸術学部造形学科洋画コース卒業。
日常に潜む自然を拾い集め、それらの印象を縫い合わせるように、豊かな色使いで1枚の抽象画を描く。
近年の主な個展に「廻って遊んで抜け出して」(2kw gallery、滋賀、2024)、「開館40周年記念 アトリエ展 VOL.2「高原秀平 展」」(西脇市岡之山美術館、兵庫、2024)、「鳥が星を巡るとき」(gallery301、兵庫、2022)など。主なグループ展に、「めぐる」(Gallery島田、兵庫、2024)、「シマダデマンダラ」(Gallery島田、兵庫、2023)など。
https://www.shuheitakahara.com/

西村 涼|NISHIMURA Ryo
1993年京都府生まれ。2016年京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コース卒業。2018年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻版画修了。
ドライポイント(銅版画技法の一種)を用いて自然物の流動性や壮大な時間の経過を“線”として刻み込む作品を発表している。
近年の主な個展に、「私の生命を旅する / 私の形象を追放する」(Kagoo[ART OSAKA2024])、2024)、「悠久をただよう」(アートゾーン神楽岡、京都、2024)「時に潜る」(国際芸術センター青森、2023)、「柔らかな風景」(大阪府立江之子島文化芸術創造センター、2023)など。グループ展に「Kyoto Art for Tomorrow 2024 ー京都府新鋭選抜展ー」(京都府文化博物館、2024)、「もののうつり」(京都芸術センター、2023)など。
https://www.instagram.com/ryonishimura_works/

山本理恵子|YAMAMOTO Rieko
1985年大阪府生まれ。2011年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程油画修了。2019年より京都精華大学芸術学部非常勤講師。
図像同士の関係性と境界そのものに着目し、筆触により逸脱すること/留まることを繰り返しながら、多様な手法で図と地の共振する絵画を描く。2023年よりイメージ生成AIを用いたプロジェクトAIOA(AI Order Art)を始める。
近年の主な個展に、「Floating Structural Body」(2kw gallery、滋賀、2023) 「Urlandschaft -原風景-」(MEDIA SHOP gallery2、京都岡崎蔦屋書店、京都、2021)、「夜更のサンルーム」(千鳥文化ホール、大阪、2021)、「真昼の星々」(hitoto、大阪、2019)など。主なグループ展に、「アートがあればII ─ 9人のコレクターによる個人コレクションの場合」(東京オペラシティ アートギャラリー、2013)、「VOCA」(上野の森美術館、東京、2010)など。https://riekoyamamoto.com/

 

関連イベント

出品作家によるオープニング・トーク
日時:2024年11月15日(金)17:00-18:00
会場:ギャラリーTerra-S
※トーク終了後、レセプションを開催予定。

ワークショップ「風景を彫る」
講師:西村涼(本展出品作家)
日時:2024年11月16日(土)13:00-16:00
会場:ギャラリーTerra-Sほか
定員:10名
参加費:500円(本学学生は無料)※要事前申込・先着順

ワークショップ「絵とAIイメージの往来に起こること」
講師:山本理恵子(本展出品作家)
日時:2024年11月23日(土)13:00-15:30
※ワークショップ終了後、アフタートーク
ゲスト:倉地宏幸(大阪電気通信大学 総合情報学部 ゲーム&メディア学科 准教授)※予定
会場:ギャラリーTerra-Sほか
定員:10名 ※小学生は大人1名付き添いのもと、ご参加ください。
参加費:500円(本学学生は無料)※要事前申込・先着順

ワークショップ「ひろがる視(め)と身体(からだ)」
講師:ジダーノワ・アリーナ(本展出品作家)
日時:2024年12月7日(土)10:00-17:00(昼休憩含む)
会場:ギャラリーTerra-Sほか
定員:12名
対象:映像や身体表現に興味のある方(初心者歓迎)
参加費:無料 ※要事前申込・先着順

ワークショップ「演じている人を描く」
講師:石原葉(本展出品作家)
ゲスト:崎田ゆかり(ゲッコーパレード)
日時:2024年12月14日(土)13:00-15:30
会場:ギャラリーTerra-Sほか
定員:10名
参加費:500円(本学学生は無料)※要事前申込・先着順

学芸員によるギャラリートーク
日時:2024年11月30日(土)14:00-14:30
会場:ギャラリーTerra-S ※申込不要

※諸般の事情により会期・時間・内容等が変更になる場合があります。
最新情報や関連イベントの申込方法などの詳細はギャラリーのWEBサイトをご確認ください。

○会場
京都工芸繊維大学 美術工芸資料館1Fホール・2F / 60周年記念館1Fギャラリー

○入選者
秋田亮平┼金田充弘┼伊藤 優┼関田重太郎┼方 思韜┼南 昂希┼糸数海音┼細田晃太┼八木新平 / 板谷優志┼石井優希 / 上野辰太朗┼篠原 勲 / 大澤さほり / 柿木佑介┼廣岡周平┼中尾壮宏┼岩岡孝太郎 / 木内俊克┼バルナ・ゲルゲイ・ペーター┼戸村 陽┼岩見遥果┼近藤誠之介┼西村 穏 / 砂越陽介 / 澤 伸彦┼吉海早瑛┼市江龍之介 / 鈴木淳平 / 高池葉子┼尾野克矩┼佐藤緋里┼浜田英明 / 寺本健一 / 三輪和誠┼普川陽菜┼山田伸希 / 横井創馬

○審査員
青木 淳
中山英之
山田憲明
金野千恵
○アドバイザー
隈研吾

◎関連企画
京都展公開プレゼンテーション
「建築がたちあがる時――入選者と審査員が語る」
2024年10月12日(土) 14:00 – 17:30 (開場13:30)
@京都工芸繊維大学 60周年記念館1F記念ホール

○パネリスト
【審査員】
青木 淳
中山英之
山田憲明
○司会
山崎泰寛 (京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 教授)

○参加費 無料
○定員 180名
○申込不要(当日先着順)

○主催:鹿島出版会
○京都展共催:京都工芸繊維大学
○後援:朝倉不動産株式会社
○協賛:鹿島
○HP
http://www.kajima-publishing.co.jp/sd-review/

『源氏物語』は平安時代中期に紫式部によって書かれた長編物語で、全五十四帖からなります。日本を代表する古典文学であり、千年の時を超えて読み継がれてきました。物語では主人公の光源氏を中心に、平安時代における宮廷貴族の生活が鮮やかに描かれています。

平安時代に成立した『源氏物語』は、多くの人々によって書き写され、屏風やその他の絵画に表現されることで視覚的に鑑賞され、また香道の組香や貝合せの画題にみられるいわゆる「あそび」などを通して、貴顕から衆庶にいたるまで広く愛されて、現代まで伝わってきました。今日では、現代語訳だけではなく様々な言語に翻訳され、世界中で読まれる物語となっています。このように、『源氏物語』の世界は、文字にとどまらず絵画の題材やあそびのなかにも取り入れられ、多くの人々の心を魅了してやみません。

本展では、室町時代や江戸時代の『源氏物語』写本や、「源氏物語図屏風」(檀王法林寺所蔵)、香合せや貝合せなどの「源氏あそび」の品々を紹介します。また「蒔絵硯」(高陽院跡出土)や「車輪」(仁和寺院家跡出土)などの考古資料も合わせて公開し、紫式部の生きた時代の京都をしのびます。

この機会に、広がり続ける『源氏物語』の世界の一端に触れていただければ幸いです。