[佛教大学宗教文化ミュージアム]
春期特別展 お念仏のかたち
□ 内容
私たちは”お念仏”という言葉を耳にしたとき、どのようなことを思い浮かべるでしょう。本展では法然上人が説いた専修念仏を中心に、日本における念仏のかたちの一側面について紹介していきます。
□ 館長「ごあいさつ」(図録より抜粋):
人間は、言葉という複雑で微妙な感情を伝える媒体を獲得しました。
その働きは様々な効果をもたらすことになります。別の個体に伝えるだけではなく自分自身もその声を認識しますから、自身の意思や感情や決意を記憶にとどめ確認する作用もあります。動物にとって吠えた記憶は忘れられやすいでしょうが、人間にとって自らが発したことばは記憶の深くに刻み込まれることになります。聞名の功徳や称名の功徳はこんな風に高度な意思の確認なのです。
「身体性」つまり五感で感じられる「もの・かたち」を欠いた観念的あるいは哲学的な文化は中世の庶民にはほぼ別世界のことがらと映ったのではないでしょうか?
「南無阿弥陀仏と唱えなさい」と教えた法然上人の教えは、まさしく画期的な転換点だったのです。
展覧会名 | 春期特別展 お念仏のかたち |
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会期 | 2015年5月30日 〜 2015年6月28日 |
開館時間 | 10:00 – 17:30 入館は17時まで |
休館日 | 月曜休館、但し、6月1日(月)は開館 |
入場料 | 無料 |
URL | http://www.bukkyo-u.ac.jp/news/detail/9205/ |