[佛教大学宗教文化ミュージアム]
春期特別展「ほとけの手―黙して大いに語る―」
「ほとけの手」は雄弁です。仏の身体的な特徴、いわゆる「三十二相」にも「手」に関係する項目があり、しばしば造形に反映されてきました。また両手十指で様々な形を構成する「印相」は、尊名を判別する指標として、あるいは仏尊の行為や教えを示す象徴として、ご存知の方も多いのではないでしょうか?音声を伴わない仏像・仏画にあっては、まさしく「口」以上にものをいう部位といっても過言ではありません。
本展では、「ほとけの手」に込められた思想を紐解きながら、御手の表現に眼を向けます。優しくさしのべられた手、太くたくましい腕、繊細な指先など、拝観者(とりわけ教義に精通しえない一般・在家者)にとって、御手の表情は視覚にうったえる大きな要素であったでしょう。例えば、今回の展示でご紹介する、仏像の手や腕の部材のみが奇跡的に護持された遺例にも、思いがけない風格や魅力を感じることができます。
「ほとけの手」をめぐる思想と造形、少しマニアックな宗教文化の世界をぜひご堪能ください。
展覧会名 | 春期特別展「ほとけの手―黙して大いに語る―」 |
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会期 | 2019年5月25日 〜 2019年6月30日 |
開館時間 | 10:00 – 17:30 入館は17:00まで |
休館日 | 月曜日休館(ただし5/27は開館) |
入場料 | 鑑賞無料 |
URL | http://www.bukkyo-u.ac.jp/news/detail/16854/ |