[立命館大学国際平和ミュージアム]
第97回ミニ企画展示 奥山美由紀 写真展「ディア・ジャパニーズ」
戦時中、日本占領下の旧オランダ領東インド(現インドネシア)では、占領政策のためにやってきた軍人・軍属・民間の日本人を父にもつ子どもたちが生まれました。その数は数千~数万人ともいわれています。戦後はインドネシアに置き去りとなり、インドネシア独立時には旧敵国であったオランダへ「引揚げ」た者の多くが、その後も過酷な人生を過ごしました。戦後70年経った今でも数十名が日本の父と自らのルーツを探しています。
本展は、「オランダ公益財団法人 アジア太平洋戦争 日本関連史資料および学術連絡支援財団(通称SOO)」の事務局を務めるオランダ在住の写真家・奥山美由紀が撮影した、日系オランダ人のポートレート30点による写真展です。彼らの静かな表情の陰に隠された歴史について考えていただく機会となれば幸いです。
※「オランダ公益財団法人 アジア太平洋戦争 日本関連史資料および学術連絡支援財団」(通称SOO)は、数名のオランダ在住の日本人を中心に民間からの戦後和解を目指し、2012年に設立されました。