[立命館大学国際平和ミュージアム]
2018年度秋季特別展「8月6日」

戦後73年が経ち戦争体験者が減少する中で、体験継承の重要性が唱えられていますが、博物館はどのように戦争体験にアプローチすることができるのでしょうか。本展では、“8月6日”を手がかりにふたつの展示から考えます。

「レプリカ交響曲《広島平和記念公園8月6日》」は、2015年8月6日、戦後70年目の広島平和記念公園の1日を17地点で撮影し、17台のモニターに映し出すインスタレーション作品です。そこに浮かび上がる情景は多様であり、多層的です。同時にそれは、戦争体験継承の多様性、多層性を表すものでもあります。

「8月6日のワンピース」は、1945年8月6日、学徒勤労動員中に被爆し、同12日に亡くなった木村愛子さんのものとして保管されていたワンピースを中心にした展示です。このワンピースは、戦没動員学徒の追悼施設を経て当館に引き継がれました。ここでは、愛子さんの爆心地での体験に近づくことを試みるとともに、遺されたワンピースを介してこれまで何が共有されてきたのかを再考します。

また、本展では最後に来館者にも展示の中で感じたこと・考えたことをアウトプットしていただきます。

過去と現在の“8月6日”の展示を通じて、来館者が主体的に戦争体験を想像し反芻する行為を促すことに、博物館における戦争体験継承のひとつの可能性を示します。

展覧会名 2018年度秋季特別展「8月6日」
会期 2018年11月6日
〜 2018年12月16日
開館時間 09:30 – 16:30

入館は16:00まで

休館日

月曜日、11/24(土)

入場料

大人400円、中高生300円、小学生200円

URL http://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/event/special/2018/exhibition2018_3.html
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