設立の経緯 [京都芸術大学芸術館]
京都芸術大学芸術館は、「縄文の息吹を感じる」ことを基本においたテーマ型博物館で、1997(平成9)年9月に開館しました。この芸術館設立の目的は、大学創立の趣旨と重なりあうもので、「日本人の自然観や世界観、美意識や感性を重視した教育」に即して日本文化の豊かさを浮かび上らせようとしています。
詩人の宗左近氏寄贈の縄文時代の土器、装身具、土偶などのコレクション約200点、考古学者・江上波夫氏寄贈のシルクロード沿道の工芸品約170点、 京都芸術短期大学の元学長である大江直吉氏の浮世絵師・豊原国周の作品約360点、伏見人形をはじめとする全国の土人形550点余りです。
芸術館は、これらの収蔵作品を常設展示するとともに年に一回の特別展を開催してきましたが、2011(平成23)年2月に移転工事のため休館し、白川通に面した天心館アネックスより、人間館のギャルリ・オーブ2階に場所を移して再オープンする運びとなりました。