展覧会名 | 《京都好博學!》UNIVERSITAS 京都・大学ミュージアム連携出開帳 in 台湾 |
会 期 | 2018年12月15日(土)~2019年2月24日(日) |
会 場 | 國立臺北教育大學北師美術館 |
住 所 | 106臺北市大安區和平東路二段134號 |
ウェブサイト | http://montue.ntue.edu.tw |
開館時間 | 10:00~18:00 |
休館日 | 月曜日、2019年2月3日(日) |
入場料 | 無料 |
Title | A Special Exhibition of the University Museum Association of Kyoto |
Dates | Dec. 15, 2018 (Sat) -Feb. 24, 2019 (Sun) |
Venue | Museum of National Taipei University of Education |
No. 134, Section 2, He-ping E. Rd., Da-an District, Taipei City, 106, Taiwan | |
Website | http://montue.ntue.edu.tw |
Hours | 10:00-18:00 |
Closed | Mondays and Feb. 3, 2019 (Sun) |
Admission | Free |
主 催 | 國立臺北教育大學北師美術館、京都・大学ミュージアム連携 |
共 催 | 京都・大学ミュージアム連携参加校 |
後 援 | 中華民国文化部、中華民国教育部、公益財団法人日本台湾交流協会 |
協 賛 | 美術館之友聯誼會、稲葉カヨ、株式会社島津製作所、株式会社ローズツリー、京都信用金庫、京都大学、タキヤ株式会社、有限会社墨仙堂 |
協 力 | 國立成功大學博物館、國立臺北教育大學自然科學教育學系、國立臺北教育大學秘書室校友中心、國立臺北藝術大學、國立臺灣大學博物館群 京都大学フィールド科学教育研究センター、京都文化力プロジェクト実行委員会(京都府、京都市、京都商工会議所等)、台湾・台北京都倶楽部、YAMATO GLOBAL LOGISTICS JAPAN CO., LTD.、立命館大学アート・リサーチセンター |
認 定 | 公益社団法人 企業メセナ協議会 |
企 画 | 京都・大学ミュージアム連携合同展覧会実行委員会、國立臺北教育大學北師美術館 京都・大学ミュージアム連携所属館 — 大谷大学博物館 — 京都外国語大学国際文化資料館 — 京都教育大学教育資料館まなびの森ミュージアム — 京都工芸繊維大学美術工芸資料館 — 京都産業大学ギャラリー — 京都市立芸術大学芸術資料館 — 京都精華大学情報館・ギャラリーフロール — 京都造形芸術大学芸術館 — 京都大学総合博物館 — 嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学附属博物館 — 同志社大学歴史資料館 — 佛教大学宗教文化ミュージアム — 立命館大学国際平和ミュージアム — 龍谷大学龍谷ミュージアム *大谷大学博物館は今回出品いたしません。 |
問合せ先 | 京都・大学ミュージアム連携運営委員会事務局(京都工芸繊維大学美術工芸資料館内) 〒606-8585 京都府京都市左京区松ヶ崎橋上町 TEL:075-724-7924 HP:http://univ-museum-kyoto.com(京都・大学ミュージアム連携) |
※このイベントは終了いたしました。
《京都好博學!》UNIVERSITAS 京都・大学ミュージアム連携出開帳 in 台湾
開幕イベント
①特別講演会
講師:並木誠士(京都・大学ミュージアム連携運営委員会委員長、京都工芸繊維大学美術工芸資料館館長)
日時:2018年12月15日(土)15:00~
会場:國立臺北教育大學北師美術館
②ギャラリートーク
講師:京都・大学ミュージアム連携所属教員ほか
日時:2018年12月16日(日)10:30~12:00
会場:國立臺北教育大學北師美術館
開催主旨
京都・大学ミュージアム連携の事業は、2011年に文化庁文化芸術振興費補助金「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」の助成を受けて成立をした「京都・大学ミュージアム連携」の活動実績をベースにして、京都の大学ミュージアムが収蔵する文化遺産をひろく展示・公開することにより、京都という地域の文化的特性を示すとともに、大学ミュージアムとしての特性と意義を明らかにすることを目的としています。
2012年度には、京都大学総合博物館で「大学は宝箱!―京の大学ミュージアム収蔵品展」を開催し、以後、九州産業大学美術館(2013年度)、東北歴史博物館(2014年度)、沖縄県立芸術大学美術・図書館(2015年度)を会場に、「出開帳」として合同展覧会を実施し、地域間の大学ミュージアムの交流を進めてきました。また、2016年度には同志社大学で開催された世界考古学会議と連動して、同大学ハリス理化学館同志社ギャラリーを会場に「考古もいっぱい!大学は宝箱!京都・大学ミュージアム連携合同展」を開催しました。
今回の企画は、各大学ミュージアムあるいはそこに所属する研究者がこれまで個別に築いてきた台湾との交流を、京都・大学ミュージアム連携の展覧会というかたちで実現することを目的としています。
各大学ミュージアムが所蔵する資料は、明治時代以降に設立された各大学が、高等教育と特色ある研究を積み重ねてゆく過程で収蔵していった資料類であり、それは、近代的な知の形成過程を視覚的に示すものでもあります。そして、その近代化の過程で、1895年に日本は台湾を植民地化します。西洋画教育を例にとればわかりやすいように、近代において、欧米の技術、知識、制度、情報を受容しつつあった日本と、日本を通して欧米のそれらを受け入れた台湾とは、外なる内、内なる外の関係を微妙に構築しながら、相互に影響を受けることになります。そして、それは、この時期に形成されつつあった大学における教育・研究の成果やその収蔵資料にも反映しています。
このような歴史を正しく見つめ、理解するためにも、私たちは各大学ミュージアムが所蔵する台湾に関連する資料類の里帰り展示をひとつの重要なテーマと考えました。また、原住民族の文化を尊重し、文化の多元性を自覚する台湾のあり方は、日本文化における多元性についてあらためて光を当てる際に重要な指標となります。今回の展示では、日本文化・京都文化を象徴する資料類とともに、日本文化の多元性をも示したいと考えています。
今回の展覧会により台湾と日本の文化交流がさらに充実したものになり、それが、大学ミュージアムを通して、日台両国の次世代を担う若者たちにも引き継がれていくことを、私たちは祈っています。
展示概要
展覧会では、京都の大学から200点あまりの貴重な文化遺産を出品し、台湾の皆様が京都の大学ミュージアムに保管されている古いコレクションと対話する場を提供します。
第1の展示コーナーは、高等教育がテーマです。大学教育の教材として収集された器具や資料を展示し、日本の高等教育における理念を遡及的にたどります。京都大学、京都教育大学が所蔵する教材類と台湾大学所蔵の教材類とに共通するものが多いことは2017年の現地予備調査で確認できています。美術教育・デザイン教育の分野では、京都市立芸術大学や京都工芸繊維大学で19世紀から20世紀初頭にかけて教材として使用した資料類や学生作品を通して、日本の伝統的な美術作品やヨーロッパの最先端のデザインをどのように受容したかを示します。
第2の展示コーナーは、京都の文化遺産がテーマです。2階には「教育の現場を見せる」というコンセプトにそって、小規模な「教室」を設置し、伝統的な日本文化について教授する様子を再現します。主たる展示品は、日本三大祭の一つとされる祗園祭の山鉾模型、古代の京都地図、日本画、浮世絵、人形、江戸時代の生活の道具類(染織品、金工品、漆芸品)などです。
第3の展示コーナーは、台湾研究がテーマです。1895年から1945年までの日本統治時代は、台湾における高等教育が大きく発展しました。四つの帝国大学が設置した演習林は、自然生態学と林業研究の場であり、京都帝国大学(現在の京都大学)は、高雄を舞台に研究をおこないました。この展覧会では、現在、扇平森林生態科學園(Shan-Ping Forest Ecological Garden)として整備されている場所の、戦前に撮影された白黒写真や日誌などを展示します。一方、この時代は、日本において、台湾の民族文化の研究が進んだ時代でもあります。京都の大学には、人類学者が台湾を訪れ、収集した先住民の手工芸品が多数保存されています。今回、そうした資料の里帰りを初めて実現し、新しい台湾民族文化研究の礎としたいと考えています。
※このイベントは終了いたしました。