[京都大学総合博物館]
平成28年度特別展「文化財発掘Ⅲ-激動の幕末と京大キャンパスー」
京都大学文化財総合研究センターは、前身の埋蔵文化財研究センター時代を含め、35年以上にわたって、京都大学構内の地中に残される埋蔵文化財を調査し、分析をおこなってきました。そして、文化財の保管や活用方法の検討を通じて、それらの総合的な研究を実践しています。これまでに構内で発掘調査した遺跡は、延べ100,000㎡におよびます。
調査成果の中で、今回の特別展でとりあげるのは、幕末という激動の時代にかかわるものです。私達が学問や研究にいそしむ建物のすぐ下には、約150年前の幕末に形成された痕跡がひろがっています。これまでの調査で、構内には土佐藩邸と尾張藩邸に関連する遺構が残されていることが分かってきました。堀や水路の発見により、藩邸の構造や、当時と現在の土地区分がどのような関係をもつかが明らかになりつつあります。また、2015年に熊野構内でおこなわれた発掘調査では、徳島藩邸にかかわる可能性の高い遺構がみつかりました。幕末における京都の動向を考える上で重要な資料となるのではないかと、注目を集めています。
この特別展が、京都大学吉田キャンパスの地中にも歴史を考える上で重要な文化財が眠っていることを知っていただく機会になれば幸いです。
展覧会名 | 平成28年度特別展「文化財発掘Ⅲ-激動の幕末と京大キャンパスー」 |
---|---|
会期 | 2017年2月15日 〜 2017年4月16日 |
開館時間 | 09:30 – 16:30 入館は16時まで |
休館日 | 毎週月曜日、火曜日(平日・祝日にかかわらず) |
入場料 | 入館料 一般400円/高校生・大学生300円/小学生・中学生200円 ※20名以上の場合は団体観覧料を適用 ※障害者手帳をお持ちの方とその付き添いの方1人、70歳以上の方は無料(要証明証) |
URL | http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/modules/special/content0062.html |