[京都大学総合博物館]
2023年度企画展 文化財発掘Ⅹ 「比叡山麓の縄文世界」
縄文時代、比叡山から東山一帯にかけての山麓には照葉樹の森が広がっており、この森や湖あるいは河川の恵みを利用して、縄文人が長期にわって生活を営んできました。東側の山麓では、滋賀里遺跡や穴太遺跡、西側の山麓では、北白川追分町遺跡や北白川小倉町遺跡、一乗寺向畑町遺跡など多くの縄文遺跡が見つかっています。これらはいずれも近畿地方を代表する縄文時代の遺跡で、当地方の縄文文化の解明に重要な役割を果たしてきました。
1948年に調査され、近畿地方の晩期土器編年の骨格となった滋賀里遺跡資料(文学研究科考古学研究室蔵)については、その多くが未公開のままでしたが、『滋賀里遺跡資料図譜』(2023年5月)が刊行され、全容が明らかになりました。今回の展示では、多くが未公開であった滋賀里遺跡資料を一般公開し、あわせて比叡山麓の東西に展開した縄文遺跡の資料を展観に供します。当地に花開いた縄文文化にたいする知見を深めていただき、縄文の世界に思いを馳せる機会となることを願っています。
展覧会名 | 2023年度企画展 文化財発掘Ⅹ 「比叡山麓の縄文世界」 |
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会期 | 2024年3月6日 〜 2024年6月9日 |
開館時間 | 09:30 – 16:30 ※入館は16時00分まで |
休館日 | 月曜日・火曜日(平日・祝日にかかわらず) |
入場料 | 一般400円/大学生300円(20名以上の団体割引あり) 次の方々は入館無料(証明書類をご提示ください) 障害者手帳等をお持ちの方とその付き添いの方1名/70歳以上または18歳未満の方/小学生・中学生・高校生/京都府下の大学に在籍する学生/京都大学の学生・教職員 |
URL | https://www.museum.kyoto-u.ac.jp/special/20240306/ |