京都工芸繊維大学アートマネージャー養成講座2014年度生の企画による展覧会「まねる・まねぶ・まなぶ–複製にみる教育と保存–」をお届けします。
この講座は、文化庁の助成を受けて進めているもので、美術館・博物館の学芸員への就職を希望する受講生が、「展覧会をつくる」ことの過程を実体験することにより、学芸員として必要なスキルを身につけることを目的としています。2014年度は、10名の受講生が、展覧会を企画・構成し、展示作業はもちろんのこと、カタログの作成から広報活動にいたるまで、力を合わせて挑戦しています。
どのような展覧会にすれば多くの方々に楽しんでもらえるのか、という課題に対する受講生たちの手探りの成果をお楽しみください。

〈複製〉と聞いて、なにを思い浮かべますか。「盗作」？「贋作」？「イミテーション」？〈複製〉に対してネガティブなイメージばかり持っていませんか。しかし、そうではありません。美術の世界において〈複製〉は昔から重要な役割を担っています。本展では〈複製〉のポジティブな側面、特に「教育」と「保存」を中心に、さまざまな〈複製〉を紹介します。ネガティブなイメージに留まらない〈複製〉を広く楽しんでいただけましたら幸いです。