[京都工芸繊維大学美術工芸資料館]
特集展示 受け継がれるイメージー源氏物語の世界
2024年のNHK大河ドラマが紫式部を主人公とした「光る君へ」だということで、巷では『源氏物語』ブームが起こっています。『源氏物語』は日本を代表する古典文学であり、平安時代の貴族たちの生活を現在に伝えてくれる貴重な資料でもあります。そして、この『源氏物語』は執筆されてからあまり時を経ずに絵画化されたことでも知られています。現存する最古の源氏絵(『源氏物語』を絵画化したもの)は、現在国宝に指定されている《源氏物語絵巻》(徳川美術館・五島美術館ほか)で、12世紀の前半の制作と考えられています。
この《源氏物語絵巻》は、『源氏物語』の世界をヴィジュアルに伝えてくれる平安時代の作例として多くの画家に参照され、美術史、風俗史、文様史などさまざまなジャンルの研究者によって研究対象とされてきました。そのために、模写や複製も多くつくられましたが、とくに明治時代後期以降は、コロタイプ印刷の技術が進み、精巧な複製が世に出るようになりました。京都工芸繊維大学の前身校である京都高等工芸学校でも、教材として《源氏物語絵巻》の模写や複製が購入されています。
今回の展覧会では、模写や複製資料を用いて『源氏物語』の世界を追体験するとともに、『源氏物語』をモティーフにした香道具や貝合せなども展示して、人びとのあいだでひろく『源氏物語』が愛好された様子をご覧にいれたいと考えています。
○会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階第1展示室
○主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○協力:京都・大学ミュージアム連携
展覧会名 | 特集展示 受け継がれるイメージー源氏物語の世界 |
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会期 | 2024年4月8日 〜 2024年4月27日 |
開館時間 | 10:00 – 17:00 入館は16:30まで |
休館日 | 日・祝日 |
入場料 | 一般200円、大学生150円、高校生以下無料 |
URL | https://www.museum.kit.ac.jp/20240408g.html |