[京都産業大学ギャラリー]
特別展『源氏物語』の世界 ーよむ・みる・あそぶー
『源氏物語』は平安時代中期に紫式部によって書かれた長編物語で、全五十四帖からなります。日本を代表する古典文学であり、千年の時を超えて読み継がれてきました。物語では主人公の光源氏を中心に、平安時代における宮廷貴族の生活が鮮やかに描かれています。
平安時代に成立した『源氏物語』は、多くの人々によって書き写され、屏風やその他の絵画に表現されることで視覚的に鑑賞され、また香道の組香や貝合せの画題にみられるいわゆる「あそび」などを通して、貴顕から衆庶にいたるまで広く愛されて、現代まで伝わってきました。今日では、現代語訳だけではなく様々な言語に翻訳され、世界中で読まれる物語となっています。このように、『源氏物語』の世界は、文字にとどまらず絵画の題材やあそびのなかにも取り入れられ、多くの人々の心を魅了してやみません。
本展では、室町時代や江戸時代の『源氏物語』写本や、「源氏物語図屏風」(檀王法林寺所蔵)、香合せや貝合せなどの「源氏あそび」の品々を紹介します。また「蒔絵硯」(高陽院跡出土)や「車輪」(仁和寺院家跡出土)などの考古資料も合わせて公開し、紫式部の生きた時代の京都をしのびます。
この機会に、広がり続ける『源氏物語』の世界の一端に触れていただければ幸いです。
展覧会名 | 特別展『源氏物語』の世界 ーよむ・みる・あそぶー |
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会期 | 2024年10月21日 〜 2024年11月30日 |
開館時間 | 10:00 – 16:30 月・火・木~土 10:00~16:30 水 13:00~16:30 |
休館日 | 日曜、祝日 |
入場料 | 無料 |
URL | https://www.kyoto-su.ac.jp/events/20241027_869_genji.html |