[京都工芸繊維大学美術工芸資料館]
比べてみよう! -シリーズ物における表現の違い
ポスターとは、イベントや商品を宣伝するためにメディアです。デザイナーは、いかに人びとの目をポスターに引きつけるか、いかにして宣伝効果をあげるか、ということに苦心します。色、かたち、文字などを工夫して訴求力のあるポスターをつくることが、デザイナーに求められているのです。
今回の展示では、日本の一線級のデザイナーが同じテーマに挑戦している例をあげて、デザイナーの工夫や個性をみてもらいたいと思います。 ひとつは、ヒロシマ・アピールズというポスターのシリーズです。これは公益社団法人日本グラフィックデザイン協会 (JAGDA)と一般財団法人広島国際文化財団の協同制作で1983年にはじまった事業で、公益財団法人ヒロシマ平和創造基金も主催に加わっています。毎年、JAGDA会員デザイナーが選出されて、平和を祈るポスターをボランティアで制作しています。ここでは9人のデザイナーがそれぞれのスタイルで平和を祈念している様子をご覧ください。そして、もうひとつは、1997年9月24日にパリで開館した日本文化会館の一般公開の告知ポスターです。フランスのパリという異郷にあって日本文化をどのようにアピールするか。6人のデザイナーの工夫を楽しんでください。
そして、それぞれのシリーズに参加しているのが田中一光です。田中一光のポスター作品については、2階で同時開催している「田中一光ポスター展 舞台と文字ののぞき穴から」でもみていただけます。ふたつの展覧会を合わせてみることにより、田中一光の日本ポスター史上における位置づけも理解していただけると思います。
展覧会名 | 比べてみよう! -シリーズ物における表現の違い |
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会期 | 2023年8月7日 〜 2023年9月9日 |
開館時間 | 10:00 – 17:00 入館は16:30まで |
休館日 | 日曜日、8月12日(土)~17日(木) |
入場料 | 一般200円、大学生150円、高校生以下無料 |
URL | https://www.museum.kit.ac.jp/20230807k.html |