[大谷大学博物館]
大谷大学博物館の逸品 重要文化財『判比量論』断簡【実習生展併催】
大谷大学博物館は、10件の国指定重要文化財を所蔵しています。毎年秋には、これらの作品をゆっくりご覧いただくため、そのうちいくつかを紹介しています。本年は8世紀に書写された『判比量論』断簡です。
本品は、すでに散逸してしまった新羅の僧元暁(617~86)が因明の形式で唯識の教説を論じた『判比量論』の断簡です。「内家私印」が押されることから光明皇后(701~60)の所蔵であったことがわかりますが、識語の墨痕などから皇后の母県犬養三千代(?~733)の旧蔵であったことが判明しています。また書体・書風から新羅からの舶載経である可能性が指摘されています。
本品は本文3紙と末尾5行のみの断簡ですが、『判比量論』のまとまった断簡として仏教史研究上に価値が高く、8世紀の草書の遺品として書道史上でも貴重であることから、1988年重要文化財に指定されました。
また、本学の学芸員養成の博物館学課程の学生が、企画から展示までを行った「実習生展」を併催しています。あわせてご高覧いただければ幸いです。
※ご来館前に「入構セルフシート」をご準備ください。
詳細は本展覧会ホームページでご確認ください。
展覧会名 | 大谷大学博物館の逸品 重要文化財『判比量論』断簡【実習生展併催】 |
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会期 | 2022年9月6日 〜 2022年9月24日 |
開館時間 | 10:00 – 17:00 入館は16:30まで |
休館日 | 日・月曜※ただし9月19日(月・祝)は開館 |
入場料 | 観覧料無料 |
URL | https://www.otani.ac.jp/events/2022/sfpjr7000000p5qs.html |