[京都工芸繊維大学美術工芸資料館]
特集展示 桜舞う
四季の移ろいが薄れつつある日本ですが、ふっと寒さが緩んだ頃に花ひらく桜は、春のおとずれを感じさせます。洛中に比べいささか寒冷な地にある京都工芸繊維大学では、今週満開を迎えました。
残念ながら見逃してしまった皆様のために、当館が所蔵する桜にまつわる作品をご覧に入れます。エネルギッシュに咲き誇り、潔く散ってゆく桜は、古来より日本人の心をとらえてきました。平安時代以降、春を象徴する花としてさまざまな文学作品や美術作品に登場します。
お花見へと誘う各地の名所図や観光ポスター、明治時代に流通した商店広告である「引札」など、グラフィックの世界では、桜は明るくうららかなイメージとして利用されました。またその優美な出で立ちから、着物や工芸品においても吉祥文である松竹梅や蘭・菊とならび、人気の文様でした。可憐な五弁の花びらやたおやかな枝垂桜、豪快な桜樹、時には折枝のかたちで、その表現はじつに多彩であり、嵐山や吉野山など特定の地域との結びつきや、紅葉との対比など組み合わせの妙も魅力のひとつです。
なお、出品作品の多くは、本学の前身校のひとつ、明治35年(1902)に開校した京都高等工芸学校で、教員や学生がデザインや染織をまなぶための教材として収集されたものです。当時の学生作品のほか、同校図案科の初代教授であった洋画家の浅井忠(1856-1907)による《武士山狩図》や同色染科の初代教授、化学者で染色作家の鶴巻鶴一(1873-1942)の作品も含まれています。
京都の伝統産業の近代化と新しいデザイン研究に取り組んできた本学の多彩なコレクションをお楽しみください。
会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階第1展示室
| 展覧会名 | 特集展示 桜舞う |
|---|---|
| 会期 | 2026年4月4日 〜 2026年5月16日 |
| 開館時間 | 10:00 – 17:00 入館は16時30分まで |
| 休館日 | 日曜日・祝日 |
| 入場料 | 一般200円、大学生150円、高校生以下無料 |
| URL | https://www.museum.kit.ac.jp/20260404.html |























































































































































