[京都工芸繊維大学美術工芸資料館]
京都高等工芸学校開校120周年記念特別展 デザインの夜明け-京都高等工芸学校初期10年-
2022年は京都工芸繊維大学の前身校のひとつである京都高等工芸学校が開校して120年目の節目の年です。京都工芸繊維大学美術工芸資料館では、この節目の年を記念し、展覧会「デザインの夜明け―京都高等工芸学校初期10年―」を開催することとしました。
明治35年(1902)に京都高等工芸学校は開校します。京都の伝統工芸の近代化を理論的、技術的にバックアップすることが目的で、地元の伝統産業の担い手たちが設置を望んだ結果でした。初代の校長は、東京帝国大学で応用化学を学び、わが国の工芸の近代化に大きく貢献したドイツ人化学者ゴットフリート・ワグネル(1831-92)の元で研究を続けた中澤岩太(1858-1943)でした。
中澤は、明治33年には渡欧して、パリ万国博覧会を見学するほか、ヨーロッパの実業学校の視察をおこないました。パリでは洋画家で東京美術学校西洋画科の教授であった浅井忠(1856-1907)と出会い、開設する京都高等工芸学校の教員になるよう説得しました。その後、京都高等工芸学校は順調に発展して、明治45年(1912)7月3日には、第8回目の卒業式に合わせて、開校10周年の記念式典を開催しました。そして、この記念式典に合わせて、7月3日から7日まで、校内全体をつかって、収蔵している標本、参考品や生徒作品の展示をおこないました。本展覧会では、同窓会誌『済美』の記述によりながら、記念式典の折に展示をされた標本類などを展示するほか、初期の教員がヨーロッパから購入してきた参考品類、開校時に学校を軌道に乗せるために尽力をした初代校長中澤岩太以下、2代目校長となった鶴巻鶴一、図案科初代教員の浅井忠、武田五一、牧野克次、都鳥英喜らの作品類、生徒作品の数々を展示して、開校初期10年の京都高等工芸学校のあり方を振り返ってみたいと思います。
○企画・主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
○共催:美学会
○協力:京都・大学ミュージアム連携
★関連イベント
○ギャラリートーク
日時:2022年10月8日(土)15:00~16:00頃
定員:15名程度(当日先着順)※入館料が必要です。
○講座「デザインの夜明け-京都高等工芸学校初期10年-」
浅井忠をはじめ京都高等工芸学校初期教員の活動を、展示に即してご紹介します。
日時:2022年11月27日(日)13:30~16:15
会場:京都工芸繊維大学 60周年記念館1階
定員:50名程度(当日先着順)
入場料:無料 ※講座終了後展覧会をご覧いただけます。
○図録販売
本展覧会図録を当館および大学生協KIT SHOPにて販売しております。
『学理と応用ー京都高等工芸学校初10年の軌跡ー』 1,000円(税込)
★ 郵送をご希望の場合は、KIT SHOP(TEL:075-702-3400)までお問い合わせください。
展覧会名 | 京都高等工芸学校開校120周年記念特別展 デザインの夜明け-京都高等工芸学校初期10年- |
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会期 | 2022年10月3日 〜 2022年12月17日 |
開館時間 | 10:00 – 17:00 入館は16時30分まで |
休館日 | 日曜日・祝日、10月22日(土) |
入場料 | 一般200円、大学生150円、高校生以下無料 |
URL | https://www.museum.kit.ac.jp/20221003d.html |